ブルーの展示飛行の様子を基地外周から把握する
基地内連絡波の本来の用途は、エプロンや誘導路などの飛行場地区を車両や人員が移動する場合の管制塔への許可(基本はVHF帯とUHF帯に1波ずつ)、消防車両の連絡(VHF帯)、各門や外周の警備(主にVHF帯)、航空機整備員と飛行隊の連絡(主にUHF帯)と多岐にわたります。そして、航空祭では、警備や誘導にフル活用されるのです。
ブルーインパルスの飛行前に調整連絡
航空祭では基地内連絡波を、基地内の警備、来賓の受付や誘導、急病人の救護、外来機の運航支援などで使用するため、受信できる頻度は各段に高くなります。
地上展示などのために飛来する外来機の隊員が、基地内連絡波の無線機を持ち込んで現地で運用することはほとんどありません。しかし、多くの隊員が連携して動くブルーインパルスは、必ず松島基地から無線機を持参します。
ブルーインパルスの展示飛行の前には、場内ナレーションの音量や聞こえ具合をチェックして、調整の連絡を基地内連絡波で行います。
ブルーインパルスの進み具合を把握
そして、パイロットがT-4に乗り込むウォークダウンが始まると、エプロンにいる隊員から無線でナレーション担当隊員に準備の状況が伝えられ、用意された原稿を読み上げるという流れです。
パイロットが並んで歩き、それぞれの機体に向かう際に、ナレーションではパイロットを紹介します。そのタイミングを「1番機!」「2番機!」と指示するのです。
また、パイロットがGスーツを着用したり、搭乗するなどのタイミングでナレーションの指示が出されるため、エプロンを目視できない基地外周でも、この無線を聞いていれば進み具合が把握できるというわけです。
ラジオライフ編集部
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