エアーバンダーが非公開周波数を口外しない理由
軍用機が離発着する管制の流れは、着陸時にGCAという管制席が追加されるのを除けば、民間機の流れと大きな違いはありません。受信に関しても、空港に割当てられた管制席の周波数と同様に、基地の飛行場に割当てられた管制席の周波数はすべて公開情報。基地にはVHF帯とUHF帯が割当てられていますが、主に使われるのはUHF帯です。

非公開周波数はネットでヒットしない
もっとも、現在の受信機はスキャン速度が速いので、大量のメモリーであってもバンク内を1秒足らずで一回りしてくれるので、割当て周波数の多さは、既に問題ではありません。受信機の進化によって10年前に比べ、ミリタリーエアーバンドの受信はかなり手軽になっているのです。
とはいっても、ミリタリーエアーバンドには国防上の秘密に包まれた「非公開周波数」が存在し、こればかりは簡単に受信できるとは言い切れません。また、何でも調べられるネットの世界でも非公開周波数はヒットしません。
なぜなら、非公開周波数を公表してしまうと、国防上の問題から即座に周波数を変更されてしまうからです。なので、コアなエアーバンダーたちは、苦労して見つけた非公開周波数を変更されないためにも、口外しないのが鉄則です。
非公開周波数の発見は難しくはない
これはネットのなかった1980年代から、延々と受け継がれてきた約束事です。仲の良いエアーバンダーの間でも、「非公開周波数は言わない、そして尋ねない」が常識として通用してきました。
現在の受信機はサーチ速度が、毎秒100チャンネル以上と格段にスピードアップし、さらには受信周波数と交信音声を記録できる録音機能を搭載。手作業に近い状態で探していた時代とは違って、非公開周波数の発見は以前に比べて難しくはなくなりました。
とはいっても、非公開周波数の公開は絶対にしないでください。承認欲求を満たそうとする1人のSNSへの投稿が、大勢のエアーバンダーに迷惑をかけるからです。

ラジオライフ編集部

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