ブルーインパルスのアクロバット飛行は天候次第
ブルーインパルスのファンの間で「今日は快晴で1区分だった」とか「雲が多かったけど5区分でも飛んでくれてよかった」といった、SNSでの発信を目にすることがあります。ブルーインパルスの展示飛行にとって天候は重要。基本的には、シーリングと視程によってアクロバット飛行の構成が変わるのです。

ブルーインパルスにとって天候は重要
ブルーインパルスの展示飛行にとって、天候は重要なファクターです。VFR(有視界飛行)であるため、雲の中は飛行できず、雲の量や種類、高度によって展示飛行の構成が変わってくるからです。この構成のレベルを「区分」と呼んでいます。
具体的には、第1区分は雲の最低高度が10,000フィート(3,048m)以上で視程が8km以上、第2区分は雲の最低高度が7,000フィート(2,134m)以上で視程8km以上となります。
そして、第3区分が雲の最低高度が5,000フィート(1,524m)以上で視程が5km以上、第4区分は雲の最低高度が3,000フィート(914m)以上で指定が5km以上です。
ブルーインパルスは天候でローパス
基本的には、シーリング(雲底高度)と視程(水平方向の見通しの良さ)によって変わり、雲の最低高度が高く、見晴らしが良いほど区分の数字が小さくなり、垂直系の急上昇や急降下を行う迫力のあるアクロバット飛行が可能になるのです。
逆に数字が大きくなると、水平飛行を多用した構成になります。数字が小さい方が迫力あるアクロバット飛行が見られるので、当然、うれしいのはこちらです。
最も低い区分は第5区分で、これはアクロバット飛行ではなく、「編隊連携機動飛行」と呼ばれるもの。これさえも難しい天候の時は、編隊の隊形を変えながら低い高度で会場上空を航過飛行するローパスを行います。

ラジオライフ編集部

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