ブルーインパルスの無線で飛行内容の変更を把握
ブルーインパルスがアクロバット飛行の区分を決定するのは多くの場合、離陸してからです。5番機が周辺の雲底の高さや視程などを確認する天候調査やウェザーチェックと呼ばれる作業を、実際に飛びながら実施して、1番機の編隊長に無線で報告します。ブルーインパルスの無線連絡について見ていきましょう。

ブルーインパルスの無線で変更を把握
ブルーインパルスのアクロバット飛行の流れは、
区分によって決められているのですが、流動的な状況では、次はどのような飛行になるのかは、会場ナレーションが入るまで分かりません。しかし、ブルーインパルスの無線を聞いていれば、どのように判断して変更したのかが把握できます。
第1~4区分は、航空自衛隊の基地で実施される航空祭でのアクロバット飛行の場合。各地のイベントで実施される展示飛行は、基本的にアクロバット飛行に該当しない編隊連携機動飛行か航過飛行になります。
区分を構成する各演目を課目といいます。会場に近づいてスモークを出し、会場から遠ざかってスモークが切れるまでが、基本的に1つの課目だと思えばいいでしょう。
ブルーインパルス5番機が無線で連絡
航空祭の場合、1~4番機が離陸した後にダイヤモンド隊形を作って、スモークを出しながら会場正面から進入してきます。フラップとランディングギアを出したダーティ形態で、ランディングライトを点灯し通過。これで1つの課目です。
5番機と6番機は気象条件が良ければ、同時に異なる課目を披露しながら離陸して行きます。先に離陸した1~4番機が、会場左後方から翼が接触するかのような密集したダイヤモンド隊形で、回り込むように飛行するのが「ファンブレイク」という課目です。
この課目中に、5番機が周辺空域の天候調査を実施。そのため、ファンブレイク後の無線連絡で区分が決定されます。この後は、4機や5機での課目と1機(主に5番機)や2機(5番機と6番機)の課目を交互に行うことで、会場上空を飛行していない時間を少しでも減らす工夫がされています。

ラジオライフ編集部

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