車盗難の新手口「CANインベーダー」の対策は?
コードグラバーやリレーアタックに続く盗難手口として昨今、問題視されているのが「CANインベーダー」です。現行の車両はほとんどがコンピュータで制御されており、車両の隅々まで、通信システム(CAN通信)が張り巡らされています。その通信システムを悪用するが「CANインベーダー」です。どう対策すればよいのでしょうか。
CANインベーダー対策にセンサー検知
現行の車両はほとんどがコンピュータで制御されており、車両の隅々まで、通信システム(CAN通信)が張り巡らされています。CANとは「Controller Area Network」の略です。
このCAN通信を外部から乗っ取り、あたかも正常にエンジンを始動したかのように見せかけるのが「CANインベーダー」の手口。窃盗にかかる時間はおよそ10分といわれており、被害が急拡大しています。
CANインベーダーには物理的な対策以外に打つ手なし…といわれている中、2022年4月11日に登場したCANインベーダー対策ツールが、加藤電機の「ダブルポイントループセンサー502V」です。
カーセキュリティシステムの「VIPPER」と「HORNET」のオプション品として提供とされており、電圧の変化や不正アクセスを検知するとセキュリティを作動させて大音量の警報を発します。
CANインベーダー対策にキルスイッチ
取り付け自体は、カーセキュリティ専門店で行う必要があるので費用はそれなりに高額となりますが、対応するセキュリティシステムを搭載しているオーナーは検討してもいいかもしれません。
ドアロックやエンジン始動は必ず車載バッテリーを介して電源が供給されているので、GTWUNGの「キルスイッチ」を使ってこの電源供給を断ってしまう対策をすれば、CANインベーダーでハッキングすることはできません。
ただし、現在の車両にはカーナビや緊急通信システムなど常時電源が必要な機能もあるので、停止時のこまめなカットというよりは、長期間乗らない時の対策となります。実勢価格は1,299円(2個セット)です。(文/Toybox)
ラジオライフ編集部
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