白バイの最新モデルを見分けるポイントはどこ?
スピード違反をはじめとする交通違反の取り締まりに全国各地で活動する白バイは、ドライバーやライダーの天敵ともいわれる一方で、白バイ隊員はその高い運転技術から尊敬を集める存在でもあります。白バイ隊員が日々操る白バイにはどのような種類があるのか、最新モデルを見分けるためのポイントをまとめてみました。
白バイ最新モデルはLEDライト搭載
おもに各都道府県警の交通機動隊に所属し、交通違反の取り締まりにあたる白バイは、現在ほとんどがホンダ・CB1300 SUPER BOLD’OR(SB)をベースに改造された「CB1300P」となっています。その理由は、警察庁が国費で購入した白バイには、ここ10年で2014年を除きすべてホンダ製が選ばれているためです。
ホンダ製の白バイとしては、かつてVFR750ベースの「VFR750P」、VFR800ベースの「VFR800P」も存在しました。しかし、ベース車自体の製造終了後10年以上たつため、現在は使われていないと考えて間違いないでしょう。
ベース車であるCB1300SB自体が長期間販売を続けるモデルのため、CB1300Pにもその間さまざまな改良が施されています。最新モデルで変わった点としては、ヘッドランプがやや黄色見がある発光のハロゲンランプから白色LEDへと変更されたことで、ここが最新モデルと従来モデルを見分けるポイントです。
ヤマハ白バイ最新モデルはフルカウル
CB1300PがCB1300SBと異なる点は、ライディングポジションが高く1人乗り仕様となり、後部シートの位置には書類ボックスが設置されていること。前部の両サイドにはスピーカーと一体になった回転式警光灯が取り付けられるほか、後部には白バイ専用のサイドケースとポールに設置した警光灯も装備しています。
また、CB1300SBはメーター部分が伝統のアナログ二眼となっていますが、CB1300Pはデジタル式のストップメーター機能付きに変更。スピード違反の取り締まり時に、計測したスピードを印字するプリンターも付属しています。
白バイといえばホンダ・CB1300Pが圧倒的多数ですが、他社の白バイも数は少ないながら活躍しています。まず、2014年に警察庁が購入したほか、警視庁などが独自予算で導入したヤマハの「FJR1300P」です。CB1300Pとを見分ける最大のポイントはカウルで、CB1300Pはハーフカウルなのに対しFJR1300Pはフルカウルになります。
白バイ最新モデルにBMWのEVスクーター
FJR1300PもCB1300P同様、サイレンアンプやスピーカー、フロント両サイドと後部の警光灯といった白バイに必須の装備が取り付けられています。ただし、フロント両サイドの赤色灯はFJR1300の初期モデルでは点滅式という違いがありました。ただし、最近のモデルについては、CB1300Pと同じスピーカー一体型の回転式です。
また、レアな白バイとしては警視庁が2020年に導入したBMW C evolutionベースのモデルが存在。BMW C evolutionは大型バイクを得意とするBMWには珍しく、普通自動二輪免許で運転できるEVスクーターで、EVならではの低速トルクを生かし0~50km/h加速は2.8秒を誇ります。
ただし、BMW C evolutionベースの白バイはふだんの交通違反取り締まりには使用されず、マラソン大会やパレードなどの先導車両として活用される模様。最近では、2021年1月に開催された箱根駅伝でBMW C evolutionベースの白バイが先導車両として活躍しました。
ラジオライフ編集部
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