移動式オービスの取り締まりが千葉県警で爆増中
ついに全47都道府県警に配備が決まった移動式オービスですが、実際にスピード違反の取り締まりにどの程度活用されるかは各都道府県警によりバラバラです。なかでも、千葉県警は移動式オービスによる取り締まりに積極的なことで知られ、2022年度からは10台の移動式オービスを活用し、取り締まり回数を大幅に増やしているのです。
移動式オービスは千葉の配備台数が突出
全国各地で導入が進む移動式オービスですが、なかでも配備台数が突出しているのが千葉県警です。警察庁がまとめた「可搬式速度自動取締装置の整備状況」によると、千葉県警は2020年度末の3台から2021年度末には移動式オービスを10台に増強し、配備台数は警視庁の9台を抑え全都道府県警のなかでもトップになっています。
とはいえ、移動式オービスの配備台数が増えること自体が、取り締まりの多さにつながるとは限りません。実際、移動式オービス3台体制が続いていたと考えられる千葉県警の2021年中の取り締まり件数(撮影枚数)が5316件なのに対し、同じく3台体制の滋賀県警は169件と大差がついているのです。
それでは、移動式オービス10台体制となった2022年度の千葉県警はどの程度取り締まりを行っているのでしょうか。千葉県警の「可搬式速度違反取締装置運用状況の推移」という文書によると2022年4月から移動式オービスの運用回数が大幅に増えているのです。
移動式オービスで千葉は1日6.6回運用
2022年4月に行った千葉県警の移動式オービスの運用回数は119回で、前年同月にあたる2021年4月の57回、あるいは前月の2022年3月の59回と比較するといずれも2倍以上。その後も運用回数は増え続け、2022年5月が127回、6月が196回、7月が199回となり、8月には206回とついに200回を超えました。
8月だけで206回ということは、1日平均にすると6.6回ということ。これだけの回数の移動式オービス取り締まりを行えるのは、オービスの配備台数が増えたことによるもので、千葉県警は増強した移動式オービスを有効活用しているともいえるでしょう。
なお、千葉県警が実際に移動式オービスで取り締まったスピード違反の件数も増えており、2022年8月は793件と2021年8月の375件から2倍以上となっています。千葉県内の一般道を走る際は、他の都道府県以上に移動式オービスの取り締まりに出会う確率が高いことは間違いありません。
ラジオライフ編集部
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