ネズミ捕りの現認係は非番でも動体視力を訓練?
有人式の速度違反取り締まり「ネズミ捕り」は、警察官が連携するため手強い存在です。所轄の交通課に加えて、交通機動隊の白バイ隊員も実施するのでドライバーの対処も困難を極めます。そんなネズミ捕りは現認係の動体視力が決め手。休日でも道路でクルマを追って訓練をしているといいます。
ネズミ捕りの現認係の高い動体視力
ネズミ捕りの流れはまず、設定した速度以上のクルマを感知すると現認係のヘッドセットが「ピーッ」と反応します。そして停止誘導係が、現認係が告げるクルマのナンバーなどを元に違反車を停止。サイン会場でキップが切られます。
このうち、車速測定器の近くに待機し、ドライバーに悟られないように周囲の色とマッチしたジャンバーを着用していたり、路肩の植え込み内に潜んでいたりするのが現認係。じつは現認係には、高い動体視力が必要です。
実際「スピードのあるクルマのナンバーを見極められるはずがない。計測器がおかしいんじゃないか」と抗議する人もいるとか。しかし「現認係の動体視力は相当高いです」と元交通機動隊員は話します。
ネズミ捕りの現認係に三角コーン
現認係は「ナンバー、クルマの車種・特徴、乗車している人まで把握できます。みんな非番で休日でも、道路でクルマを追って訓練していますから」とのこと。彼らは計測器に頼っているのではなく、身体能力も常日頃から鍛えています。
だからこそ、ネズミ捕りの現認係は、速度違反をしそうなクルマに目処をつけ、即座にナンバー・車種・乗車している人間の特徴を把握できるのです。そんなネズミ捕りの現認係の目印となるのが、路肩に不自然に置かれた三角コーンです。
ネズミ捕りの速度測定には光電式とレーダー式がありますが、とくに光電式の場合は送受光器を隠すためによく使われるのが三角コーン。レーダー式の場合も、路肩に設置したレーダー測定器の前に三角コーンが置かれることもあります。
ラジオライフ編集部
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