「車間距離不保持」取り締まりを受けない注意点
高速道路を中心に警察の取り締まりを強化しているのが、いわゆる「あおり運転」です。車間距離を詰め、ずっと後ろに張り付いて走行して嫌がらせをする、あおり運転を取り締まること自体は歓迎すべき話。しかし、この取り締まり強化が、違った場面での交通違反取り締まりにつながっているのです。
車間距離不保持の点数は高速が高い
警察庁は2018年1月に「いわゆる『あおり運転』等の悪質・危険な運転に対する厳正な対処について」という通達を発出。全国的に取り締まりが強化されました。
あおり運転そのものが該当する交通違反は車間距離を詰め過ぎる「車間距離不保持」です。違反点数は一般道なら1点、高速道路なら2点で高速道路の方が高くなっています。反則金も同様で、普通車の場合は一般道が7千円なのに対し、高速道路は1万2千円です。
ところが、この車間距離不保持で取り締まられるケースは、純粋なあおり運転だけではありません。そのひとつが、スピード違反取り締まりでパトカーが追尾式のスピード測定に失敗したケースです。
車間距離不保持の取り締まりが強化
例えば、追い越し車線で後ろからパトカーに追尾されていることにすぐ気づき減速して走行車線に戻ったとします。その時点でスピード違反の取り締まりは失敗ですが、走行車線に戻ったときに車間が詰まっていてそのまま走行していると、車間距離不保持の違反になってしまうのです。
そもそもは、悪質なあおり運転の取り締まり強化が警察庁の通達でしたが、実際には車間距離不保持の取り締まり強化になっています。とくに高速道路では、車間距離には十分気を付けたいところです。
また、警察官がスピード違反を逃した場合に、車間距離不保持とともに取り締まられやすいのが「通行帯違反」。2車線以上の高速道路は走行車線と追越車線がはっきり書かれていて、追越車線をずっと走り続けると通行帯違反になるのです。
ラジオライフ編集部
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