新型オービスの速度測定はカメラの25~30m手前
これまでスピード違反の車両を自動で撮影する「オービス」は、高速道路や幹線道路に大掛かりな装置で取り付けられていました。しかし、2017年から全国各地で導入されている新型オービスは可搬式かつ移動可能。各地で目撃情報が激増しています。新型オービス取り締まりの注意点を見ていきましょう。

新型オービスには可搬式と半可搬式
新型オービスの導入が各都道府県警で本格的にスタートしたのは、2017年4月からのことです。それに先立ち、2014年末に行われた埼玉県内での実証実験、2016年4月からの埼玉県・岐阜県での試験運用を経ての採用でした。
導入されている新型オービスは、大きく分けて「可搬式」「半可搬式」の2種類あります。半可搬式は重量のある固定装置に取り付けて自動で取り締まるもの。可搬式は、取り締まりを行うたびに警察官がそこへ持ち運ぶタイプです。
目撃情報が多い可搬式は東京航空計器の「LSM-300」です。半可搬式は、同じく東京航空計器が製造する「LSM-300HK」になります。最大の特徴は速度測定にレーザー式を採用していることです。このほか、可搬式の新型オービスとして当初から検討されていたセンシス社の「MSSS」も、幹線道路などで目撃されています。
新型オービスは30~25m手前で測定
半可搬式のの新型オービス・LSM-300HKは、センサーやカメラ・ストロボが入ったメインユニットを、50kg以上ある固定装置の上に取り付けて運用されます。固定装置の中には、撮影したスピード違反車両の撮影データの記録装置とバッテリーを内蔵。警察官が立ち会うことなく無人で運用されています。
LSM-300HKは、設置ポイントの70m手前から車両検知を開始。30~25m手前でスピードを測定し、測定した速度がスピード違反の場合は20m手前で撮影します。
一方、可搬式の新型オービス・LSM-300は、重量がセットで20kg程度と持ち運び可能な作り。警察官がポイントに持ち運び、立ち会いのもとスピード取り締まりが行われます。LSM-300での速度測定や撮影はLSM-300HKと同様。MSSSの場合、手前150mから連続して速度計測を行い、スピード違反がわかった場合に撮影します。

ラジオライフ編集部

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