FLIR ONE Pro赤外線撮影で日常に潜む難問を解決
「サーモグラフィーカメラ」は、人の目には見えない熱を視覚化できるのが特徴。壁の中の漏水調査や電子機器の通電チェックなど非破壊検査で利用されます。また、軍関係では暗闇に潜むターゲットを炙り出すためにセキュリティ用途で使われることもあるのです。「FLIR ONE Pro」は、スマホがサーモグラフィ―カメラになるツールです。
FLIR ONE Proでサーモグラフィー撮影
フリアーシステムズの「FLIR ONE Pro」をスマホ端子に装着することで、普段使っている端末がサーモグラフィーカメラに変身します。実勢価格は60,000円です。
実際にさまざまなシチュエーションでテストしてみると、赤外線カメラと可視カメラの2つを用いるスーパーファインコントラストによる描写能力は想像以上でした。
専用アプリ内には、最低/最高温度箇所の炙り出しなど、マニアックなメニューも存在します。「最高温度」を選ぶと、熱い場所だけをクローズアップ。最低温度も表示可能です。
FLIR ONE Proでキーボードを撮影した
FLIR ONE Proがあれば、日常に潜む難問をスマホの赤外線撮影で解決できます。例えばコインパーキング。まだエンジンが温かいクルマがわかるので、おおよその駐車順を特定できます。
また、パーテーションで覆われた、夜間の喫煙所にレンズを向けてみました。すると、肉眼では捉えられなかった2名の人影を発見。寒い時期ならさらに際立つようです。
さらに、人が使った後のキーボードをサーモグラフィー撮影。わずかな温度差も捕らえるのが本機の特徴。最後に指を置いていたであろう4つのキーが、オレンジに浮かび上がりました。
ラジオライフ編集部
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