犯罪グループがマルウェアを導入させる手口とは
各種決済情報をはじめ、マイナンバーの認証まで、あらゆる個人情報にアクセスできるスマホは、犯罪者にとって格好の標的になっています。スマホがマルウェアに感染すると、自分の端末から勝手にフィッシングSMSが送信されてしまいます。意図せず、詐欺の片棒を担ぐことにもなってしまうわけです。

マルウェアが勝手にフィッシングSMS
フィッシングSMS(スミッシング)を通じて不正なアプリがインストールされる事例が増えています。中国を拠点とするサイバー犯罪グループが使用する「MoqHao」(別名「XLOADER」)および「KeepSpy」と呼ばれるマルウェアです
表面的にはこれまで通りスマホを利用できるものの、バックグラウンドで不正アプリが稼働し、個人情報を窃取したり、連絡先のデータにアクセスし、大量のSMSを他人に送信、感染を広げるといった事象が確認されているようです。
こうしたマルウェアに感染すると、自分の端末から勝手にフィッシングSMSが送信されてしまうというわけ。意図せず、詐欺の片棒を担ぐことにもなってしまうわけです。
マルウェアをダウンロードさせる手口
マルウェアを導入させる悪質な手口は、まず「企業をかたるSMSが届く」ところからスタート。宅配業者や通信事業者などをかたり、リンク付きのメッセージが送られてきます。
続いては「偽の警告画面を表示」の段階。リンクをタップすると、あたかもマルウェアに感染したかのような偽の警告画面が表示され、セキュリティアプリのダウンロードを促されます。
そして、次の段階が「マルウェアをダウンロードさせる」です。本物そっくりの偽サイトに誘導されて、そのままダウンロードすると、セキュリティアプリに偽装されたマルウェアが導入される…というわけです。

ラジオライフ編集部

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