日本のギャンブルで最も「払戻率」が高いのは?
日本はギャンブル禁止国で、賭け麻雀も賭けゴルフもNGですが、競馬や競輪、宝くじといった公の機関が主催するギャンブルだけは許されています。こうしたギャンブルのうち、賭けて一番おトクなものはいったいどれなのか、賭け金が戻ってくる割合「払戻率」に着目して調べてみました。
収益金の一部が自治体等の財源になる
日本は刑法に「賭博罪」があり、原則ギャンブルは禁止です。ただし、その例外として認められているのが、競馬、競輪、ボートレース、オートレースの「公営ギャンブル」、宝くじ、スポーツ振興くじ「toto」です。
これらのギャンブルが認められているのは、収益金が公的事業に使われるため。地方競馬と競輪、ボートレース、オートレースは地方自治体や複数自治体で作る事務組合が主催し、収益金の一部が自治体等の財源になります。宝くじも同様です。
また、中央競馬とtotoはそれぞれ日本中央競馬会(JRA)、日本スポーツ振興センター(JSC)が主催。JRAの場合は農業事業や畜産事業、JSCの場合はスポーツ振興に収益の一部が使われます。
中央競馬の単勝式・複勝式の払戻率
これらのギャンブルは収益を得るため行うため、賭けた金額の一部が当たった人に戻ります。この戻し率は「払戻率」と呼ばれ、高ければ高いほどギャンブラーが損をしにくいといえます。それでは、各種ギャンブルの払戻率はどうなっているのでしょうか。
まず中央競馬の場合、賭け方がたくさんありそれぞれ払戻率が異なりますが、簡単にいえば当たりやすい賭け方ほど払戻率が大きくなります。一番有利なのが単勝式・複勝式の80%で、一番不利なのが5レース分の1着を当てる「WIN5」の70%になります。
一方、地方競馬、競輪、ボートレースは賭け方に関係なく払戻率は75%になります。これは中央競馬の馬番単勝式・三連複式と同じ。オートレースは70%と払戻率が低く、公営ギャンブルで最も不利な競技になります。実際、そのことが人気に影を落としているとも言われます。
宝くじとtotoは払戻率が低い設定
一方、宝くじとtotoはどうでしょうか。こちらも払戻率が決まっていて、基本50%。宝くじならロト7の最大8億円、totoビッグなら3億円と高額払い戻しが出やすい両ギャンブルですが、競馬等の公営ギャンブルに賭けるのと比べると損だといえます。
ただし、宝くじやtotoでも払戻率50%以上を見込めそうな場合があります。それは、前回に当たった人が少なく当選金が繰り越しとなった「キャリーオーバー」があるケース。通常の50%に加えキャリーオーバー分も払い戻しに加わるので「一山当てたい」ならこのタイミングを狙いましょう。
また、中央競馬以外の公営ギャンブルでは、ネットで賭けた場合、限定でポイント還元やキャッシュバックを行うものもあります。例えば競輪の「Kドリームス ロイヤルメンバーズ」では、最大3%のポイントバックがあります。こうしたサービスもうまく活用したいところです。
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