TVerのリアルタイム視聴開始でNHK解約に現実味
民放テレビ番組が無料で楽しめる「TVer」は、これまで放送済みの番組しか視聴できなかったため、ゴールデンタイムの番組をリアルタイムで見ながらSNSで盛り上がるといったことができませんでした。しかし、この4月から全国放送される人気番組についてのリアルタイム視聴も解禁。もちろん、NHK受信料不要で見ることができます。

TVerでリアルタイム配信が始まった
2022年4月11日から、在京テレビキー局5局がテレビ番組のネット同時配信サービスをTVerで開始しました。これまで、TVerでの同時配信は日本テレビが一部番組で実施していたケースがありましたが、今回は5系列一斉でのスタートとなります。
TVerは、2015年に在京テレビキー局の共通無料配信サービスとしてサービスを開始。2016年に在阪キー局2社がTVerに加わったのを皮切りに、各地の民放テレビ局もTVerに加入。現在では、全国ネットされないローカル番組の配信も行われていますが、リアルタイムでの配信は行われていませんでした。
今回、TVerでリアルタイム配信を開始した番組は平日の18~23時台に集中しており、いずれも各テレビ系列で全局同時ネットで放送される番組です。また、日本テレビ系列の「News ZERO」など全国ニュース番組はTVerでの同時配信は行われず、報道番組はテレビ東京系列の「ワールドビジネスサテライト」のみの配信です。
TVerのリアルタイム配信でテレビ不要
全局同時ネットの番組がリアルタイムで視聴可能になり、TVerはより便利になりました。また、リアルタイム視聴に限らずTVerで民放テレビ番組を見ることには別のメリットもあります。それがテレビを持たずにTVerでテレビ番組を視聴している限り、NHK受信料を支払わなくてよいことです。
放送法では、NHKのテレビ放送を受信できる設備を設置した人はNHKと受信契約を結ばなくてはならないと定めています。しかし、TVerのリアルタイム配信開始で十分に民放のテレビ番組が楽しめるため、テレビ自体が必要ありません。テレビがなければNHK受信契約は解約可能です。
ここで「NHKの番組もTVerにあるのでは?」という疑問を持つ人もいるかもしれません。しかし、NHKが行うTVerでの配信は放送とは別に「放送の視聴と公共放送の理解増進」のために行うサービスという位置づけです。実際、NHKのWebサイトにもTVerでのNHK番組の視聴は受信契約の対象にはならないと明記されています。

ラジオライフ編集部

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