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デジ簡でも独自の道を突き進むアルインコの衝撃

独自性で無線業界に衝撃を与え続けるメーカー「アルインコ」は、デジタル簡易無線登録局(デジ簡)の世界でも独自の道を突き進んでいます。デジ簡の制度は2008年にできましたが、開発が遅れたアルインコは2011年からの参入。アルインコはここでも独自性を発揮します。共通規格とは異なるアルインコ独自の通信規格を採用したのです。


デジ簡でも独自の道を突き進むアルインコの衝撃


アルインコのデジ簡は独自の通信規格

デジ簡のメリットとして、他メーカー製品とも交信できることがアピールされていた中、アルインコは共通規格とは異なる独自の通信規格を採用した「DJ-DP10」と「DJ-DP50H」をリリースしてきたのです。

アルインコ独自規格はコーデックにRALCWI方式を採用しており、他社共通のAMBE方式とは交信ができまんせんが、音質がアナログFMモードと似ていることから、フリラーの間で話題になりました。

RALCWI方式の運用局は少ないものの、移動運用イベントではSNSなどで運用告知をしたり、AMBE方式の呼び出しチャンネルで「これから20チャンネルにて、アルインコ方式でCQを出します」と呼びかけてから運用したりしています。


アルインコがデジ簡にフリラー向け

RALCWI方式はこの規格の端末同士でしか話せません。とはいえ、互換性のある「DJ-DPS50」もアルインコは同時期にリリース。これらのデジ簡は、業務機然とした骨太なルックスの第1世代機です。

そして、デジ簡を導入する企業や組織が増えてくると、各メーカーでは小型化を図った、第2世代機へと移行します。アルインコは小型化の製品も展開しながら、我々フリラー向けの製品を送り出してきました。

それが2017年発売の「DJ-DPS70」。本来の業務使用を見据えながらも、アマチュア無線機と同タイプのバー式のSメーターや、周波数表示機能を搭載。これらを標準機能として実装してくるあたり、「ユーザーの声を聞いてくれるアルインコ」ならではと実感したものです。(文/デジ☆KAN太郎)

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ラジオライフ編集部

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