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BSプレミアム廃止で大河ドラマはどうなるのか?

NHKの2大看板番組といえるのが、平日朝に放送される連続テレビ小説と日曜夜の大河ドラマです。この2番組は現在、地上波のほかにBSプレミアム、さらにはBS4Kでも放送されています。しかし、NHKは2023年12月以降、BSプレミアムは通常番組の放送を休止することを発表。その後、BSで放送されている大河ドラマはどうなるのでしょう。


BSプレミアム廃止で大河ドラマはどうなるのか?


BSプレミアム廃止で12月以降は再編

NHKのBS放送は、1989年6月にアナログ放送を開始した当時から2チャンネル体制でした。その後、デジタル化や4K・8K放送の開始などがあり、現在はHD放送のBS1・BSプレミアムとBS4K・BS8Kの4チャンネル体制となっています。

ところが、NHKは2023年度末でHD放送のうちBSプレミアムを停波したうえで、BS1を再編し「新BS2K」を立ち上げることを2020年8月に発表しました。これは、NHK自身の経営計画で明らかにしたものですが、背景にはNHKがBSプレミアムで放映する番組についても4Kで制作するようになったことがあります。

実際、BSプレミアムとBS4Kでは同じ番組を放送するケースが年を追うごとに増加中。そのため、同一内容の番組を2チャンネルで放送することはコスト増にもつながり、BS4Kに集約する方が効率がよいといえるでしょう。しかし、4K対応テレビを持たない人にとっては視聴可能なチャンネルが減ることになってしまいます。


BSプレミアム廃止でも人気番組HD放送

NHKが公開している説明資料によると、2023年12月1日の番組改定からHDのBS放送が1チャンネル体制となり、BSプレミアムが放送されているチャンネルでは2024年3月末まで停波の告知が行われるとのこと。そのうえで、3月末をもって停波される予定です。

それでは、BSプレミアムの廃止後は、これまで放送されていた番組自体がすべて打ち切りになる、あるいはBS4Kへ移行することになるのでしょうか。この点について、NHK会長が2022年12月の会見で否定をしており、連続テレビ小説や大河ドラマを例にあげ、引き続きフルHDの放送も続ける意向を明らかにしています。

4K・8K放送の普及促進を行う放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の発表によると、2021年1月現在の4K・8Kテレビの所有者は全テレビ所有者の約2割。さらに4K・8K放送の視聴者は約5%に留まっています。そのため、2023年12月末のBSプレミアム廃止で現在の番組がどうなるかは、現在のところ未知数なのです。

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ラジオライフ編集部

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