NHK受信料不要のチューナーレステレビに落し穴
「チューナーレステレビ」とは、あえてテレビチューナーを内蔵せず、インターネット動画配信による視聴に特化したテレビです。NHKのテレビ放送を受信できないことから、チューナーレステレビはNHK受信料が不要になると話題になりました。ただしチューナレステレビは、ある条件を満たさないとNHK受信料不要とはならないのです。
チューナーレステレビはNHK解約が可能
テレビチューナーを内蔵せず、インターネット動画配信による視聴に特化した「チューナーレステレビ」は、2021年ごろから登場。大手量販店のドン・キホーテが自社ブランド「情熱価格」で販売したころから注目が集まるようになりました。
現在、国内大手メーカーのテレビと比較すると、同じ50インチの4Kモデルでもチューナーレステレビは半額以下で購入できるものもあるほど。Xiaomiなどの中国メーカー製も人気があります。
チューナーレステレビを選ぶメリットの1つは、テレビチューナーを内蔵しないことから、NHK受信料が不要になることです。NHK受信契約は、放送法でNHKのテレビ放送を受信できる設備がある世帯は結ばなくてはならない規定ですが、チューナーレステレビは受信できないため対象外。チューナーレステレビはNHKを解約できるのです。
チューナーレステレビのNHK解約手続き
しかし、チューナーレステレビを導入しただけでは、NHK受信料不要になるとは限りません。チューナーレステレビのほかにテレビを所有している場合、NHKのテレビ放送を受信できる設備がある状態が継続するためNHKを解約できず、引き続き受信料を支払う必要があります。
NHK受信料不要とするには、すでに所有しているテレビを処分する、あるいはテレビ受信用のアンテナを撤去しなければなりません。チューナーレステレビ購入とテレビもしくはアンテナ処分を済ませたうえで、NHK解約の手続きに進みます。
まずはNHKふれあいセンターへ電話連絡を行い、NHKの解約届を郵送してもらいます。この解約届に必要事項を記入のうえ返送すると、2週間程度で解約手続きは完了。なお、NHK受信契約では解約の前月までNHK受信料を支払う規定で(契約期間が1か月未満の場合は1か月分)、NHK解約にともない過払いとなる受信料は返金されます。
ラジオライフ編集部
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