災害時はラジオより「防災テレビ」という選択肢
災害時の情報収集といえばラジオが定番。停電時でも乾電池や手回しで使えて、しかも長時間の運用が可能なのはメリット。しかし、情報量でいえば、耳よりも視覚から入るものの方が大きいのは確かです。災害時はラジオより「防災テレビ」という選択肢が有効かもしれません。防災テレビのメリットを見ていきましょう。

防災テレビなら一瞬で情報を把握可能
防災テレビなら、地図や現場の映像を通じて一瞬で情報を把握でき、字幕があれば耳の不自由な人もOKです。実際、東日本大震災では停電や通信障害の中、ワンセグの映像が被災者の貴重な情報源になり、避難所の様子を映した中継で離ればなれになった家族の無事を確認できた例もあります。
総務省の調査では、東日本大震災発生時に首都圏住民が地震を知ったメディアは「テレビ」が53.4%で最多。災害時にテレビは最も重要な情報源といえるかもしれません。
音だけのラジオに比べて映像を表示するポータブルテレビはバッテリー消費が速く、室内だとラジオよりも電波が届きにくい弱点もありますが、ラジオチューナーを搭載するモデルもあり、1台で両方に対応可能な端末もあります。
防災テレビでスマホのバッテリー温存
防災テレビを活用するメリット1つめは、音声と映像で情報を得られること。音声と映像の両方で情報を得られるのが、テレビの強み。災害時の状
況を直感的に把握でき、多くのモデルではラジオも備えている。必要に応じて切り替えられるのも便利でしょう。
メリット2つめは、スマホのバッテリーを温存できること。災害時は家族との連絡手段などとして、できるだけスマホのバッテリーは温存したいところです。情報収集用に防災ラジオが有用とされるのは、そういう意味もあります。ポータブルテレビも検討しましょう。
メリット3つめは、番組情報から効率的に情報収集できること。ラジオはリアルタイムの放送を受信するのみで、どの番組でいつどういった情報が流れるかを事前に把握しづらいもの。一方、テレビは電子番組表(EPG)があるので、ニュースや天気予報をスムーズにチェックできます。

ラジオライフ編集部

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