中国発のAI「DeepSeek」は本当に高精度なのか?
中国産AIの中でも、とくに注目されているのが2025年1月に登場した「DeepSeek」です。ある程度のリスクを踏まえたうえででも、使うべき価値があるのか気になります。DeepSeekの利用にはアカウント登録が必要ですが、捨てアドでも登録可能です。客観的な視点でDeepSeekの実力をチェックしてみましょう。

DeepSeekはレスポンスが全体的に遅い
日本から利用できる「DeepSeek」はグローバル版で、中国本土のネット検閲システム(いわゆる「金盾」=グレート・ファイアウォール)の外側にあるため、中国国内向けとは規制内容が異なるようです。
日本語に対応しているDeepSeekですが、ChatGPTと比べるとやや不安定な部分もあります。例えば、固有名詞の表記も中国語を元に翻訳しているのか「プラチナゲームズ」が「白金ゲーム」となるなど、違和感のある変換が見られました。
また、レスポンスが全体的に遅く、ChatGPTのようにテンポ良く会話を進めることは難しい印象。時間帯によってはアクセスが集中しているのか、まったく利用できない場面もありました。
DeepSeekにラーメン二郎について質問
「GPT-4並み」とされる肝心の精度も、やや微妙。比較的新しいトピックについては高精度な回答が得られ、内容的にもGPT-4より濃いと感じられることもあった一方、古い情報(今回はレトロゲーム)となると曖昧な答えも目立ちます。
DeepSeekにラーメン二郎について聞くと、かなりの高精度の回答。情報の深さはGPT-4を上回る印象です。中国製AIが日本のローカルラーメンになぜここまで詳しいのかは謎ではあります。
DeepSeekの翻訳機能は比較的優れており、文脈への配慮もありました。ただし、ネットでの噂通り中国共産党に関する話題では、過剰に称賛するような回答が見受けられました。
一方で、中国企業やアプリについては割と中立的な回答が多く、むしろ中国が嫌いなのでは?と思えるレベル。ちなみに、ChatGPTはアメリカ製なのにトランプ政権が大嫌いです。(文/pusai)

ラジオライフ編集部

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