ついにスタートしたETC「1万円」助成金の落し穴

高速道路のETC専用化の方針を国が出したことで、高速道路会社もETC普及に熱心になっています。1月27日にスタートした「ETC車載器購入助成キャンペーン2022」では、エリアを全国版に拡大。よりチャンスが広がりましたが、ETC車載器の購入とセットアップを同時に行わないと対象外になるなど、利用にあたっては注意点があります。

ETC車載器セットアップで助成金1万円

NEXCO3社と首都高速・阪神高速・本四高速は、2022年1月27日～6月30日の期間で全国的に「ETC車載器購入助成キャンペーン2022」をスタートしました。このキャンペーンは、期間中にETC車載器を新規に購入しセットアップを行った場合、ETC車載器購入金額へ最大1万円助成するものです。

ETC車載器購入助成キャンペーン2022の対象車両は、これまでETC車載器が取り付けられていないことが条件ですが、全車種が対象となるため自動二輪車やトラックもOKです。また、これまでの同様のキャンペーンと異なり地域限定ではなく、全国47都道府県で申し込みができます。

なお、今回のETC車載器購入助成キャンペーン2022は先着24万台までを予定しています。これまでのキャンペーンが数万台規模だったことと比べて台数は増えているものの、対象エリアが全国に拡大するため早めに予定台数に達する可能性もありそうです。

ETC車載器の助成金がもらえないケース

ETC車載器購入助成キャンペーン2022に申し込む際は、キャンペーン実施店舗でETC車載器の購入とセットアップを同時に行うことが必要です。そのため、通信販売や個人売買などでETC車載器を購入し、セットアップのみ別の店舗に頼むといったケースでは助成を受けることができません。

キャンペーン実施店舗についてはすでにWebサイトで公開されており、新車ディーラーから中古車販売店、カー用品店、バイクショップなどさまざまなジャンルが揃っています。このため、店舗でETC車載器を購入するケースであれば、キャンペーン実施店舗かどうかはさほど気にする必要がなさそうです。

なお、今回のキャンペーンは全国的に行われるものの、東京都・埼玉県・神奈川県の各キャンペーン実施店舗を利用する際には、Webサイトでの事前登録が必要です。事前登録を行うと、登録メールアドレスに利用証明書が送られてくるので、画面保存またはプリントしたうえでキャンペーン実施店舗へ持っていきます。

また、新車購入時に取り付けるETC車載器に関しては注意が必要で、明細書などにETC車載器の価格分が明記されていないと助成対象から外れてしまいます。ディーラーオプションのETC車載器であれば問題ありませんが、ETC車載器が標準装備、またはメーカーオプションの場合は助成を受けられないケースも出てきます。

さらに、ETC車載器購入助成キャンペーン2022の上限1万円は車載器本体の税込み価格のみで、セットアップ費用は対象外。例えば、ETC車載器が8500円でセットアップ代金が4000円だった場合、助成金額は8500円となります。