CANインベーダーの仕組みで狙われるのはトヨタ系
警察庁生活安全企画課の発表によると、2022年のクルマ盗難認知件数は5734件となり、前年と比べると約10%の増加となりました。車種別で見ると、ランドクルーザー、プリウス、レクサス、アルファードと、トヨタ系が上位を独占。この要因として挙げられるのが、新たな盗難手口であるCANインベーダーの仕組みの台頭があります。
CANインベーダーの仕組みは有線接続
トヨタ系をターゲットとした新たな盗難手口がCANインベーダーの仕組みです。2~3年前から耳にするようになったこのCANインベーダーとは、イッタイどういった仕組みなのでしょうか。
そこで今回は、愛知県岡崎市にあるカーセキュリティ専門店、プロテクタ愛知本店の上條氏にCANインベーダーの仕組みと対策を聞いてみました。
トヨタ車は、CAN(ControllerArea Network)と呼ばれる通信システムを用いています。CANインベーダーとは、このCANに外部から有線接続で侵入し、不正にドアロックの解除やエンジン始動を行う仕組みで盗難する手口です。
CANインベーダーの仕組みでの盗難急増
CANインベーダーの仕組みはPCで例えるなら、ハッキングが近いでしょうか。リレーアタックのように近くに純正スマートキー(の電波)が無くても盗めるので、近年、CANインベーダーの仕組みによる盗難事件が急増しています。
CANインベーダー本体は、モバイルバッテリーのような形状をしています。ここから伸びたコードをバンパー付近から挿し込んでCANインベーダーの操作を行うという仕組み。CANインベーダーの仕組みによる盗難にかかる作業時間はわずか3~4分程度です。
これはバンパー内部にある配線とCANインベーダーを接続し、制御システムに強制アクセスする仕組み。CANインベーダーの仕組みの器具自体は約200万円と高額ですが、とある海外サイトでは今でも販売されているので非常に危険です。
ラジオライフ編集部
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