車盗難手口リレーアタックとコードグラバーの違い
現在はCANインベーダーでの車両盗難が多いため、相対的に「コードグラバー」「リレーアタック」「イモビカッター」などの車盗難手口は減少傾向にあります。とはいえ、これらの車盗難手口には引き続き警戒しなければなりません。これまで流行った主要な車盗難手口について、詳しく見ていきましょう。
車盗難手口でスマートキー電波を狙う
「リレーアタック」は2016年頃から増えてきた車盗難の手口で、純正スマートキーから発せられる315MHz帯の電波を中継・増幅して、クルマを乗っ取ります。
スマートキーの電波が届く範囲は3m程度なので、リレーアタックは純正スマートキー付近で電波を中継・増幅する役と、クルマ付近で待機する実行役が必要になります。
純正スマートキーを電波が遮断できる金属ケースなどに入れておくことによって、ある程度はリレーアタックによる車盗難手口による被害を防げます。
純正スマートキーの電波を「コードグラバー」と呼ばれる機器でコピーして、それを別のスペアキーに登録。解錠・エンジン始動で盗む車盗難手口もあります。
車盗難手口でイモビライザーを無効化
コードグラバーは、リレーアタックと同様にクルマを無傷で盗難できる手口ですが、物理的な距離などの条件が多いため減少傾向にあります。それでも機器によっては、500mほどの有効範囲を持つものもあるらしく油断はできません。
「イモビカッター」は2010年頃に猛威を奮った車盗難手口で、主なターゲットはセルシオ、プリウス、クラウンなどでした。イモビカッターは電子キーのイモビライザーを無効化する装置で、車内のOBDⅡに接続してIDコードをリセットします。
イモビカッターは別のIDコードに書き換えることで、犯人側のスペアキーでクルマを動かせるようにする車盗難手口です。ただし、最新車両はこの車の盗難手口へ対策が施されており、被害件数はかなり減っています。
ラジオライフ編集部
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