鳴りを潜めているが注意すべきクルマ盗難の手口
現在はCANインベーダーでのクルマ盗難が多いため、相対的に「コードグラバー」「リレーアタック」「イモビカッター」など、近年のクルマ盗難事件で用いられた手口は減少傾向にあります。とはいえ、油断は禁物。鳴りを潜めているものの注意すべきクルマ盗難の手口を見ていきましょう。

クルマ盗難の手口にイモビカッター
「コードグラバー」は、純正スマートキーの電波をコードグラバーと呼ばれる機器でコピーして、それを別のスペアキーに登録して盗む手口になります。
CANインベーダーやリレーアタックと同様にクルマを無傷で盗めますが、物理的な距離や電波の混信などの条件が多いため減少傾向にある盗難手口。それでも機器によっては、500mほどの有効範囲を持つものもあり油断はできません。
「イモビカッター」とは電子キーのイモビライザーを無効化する装置で、車内のOBDⅡに接続してIDコードをリセット。別のIDコードに書き換えることで、犯人側のキーでクルマを動かせるようにしてしまう盗難手口です。
クルマ盗難の手口にリレーアタック
2010年ごろまでは30系セルシオのスマートキー対応車で猛威を振るっていましたが、最新車両はイモビカッター対策をインストール済み。イモビカッターの手口による被害は減っています。
「リレーアタック」は、純正スマートキーから発せられる315MHz帯の電波を用いて、クルマを乗っ取る手口です。スマートキーの電波を受信して増幅して中継し、車両近くで電波を専用機器で受信して解錠します。
スマートキーの電波が届く範囲は3m程度なので、その付近で中継・増幅する役と、クルマ付近で待機する窃盗・実行役が必要になります。リレーアタックは中継役と窃盗役の2名で行うのが基本です。

ラジオライフ編集部

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