ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

エアーバンドが聞ける中華ハンディ機が3千円弱

2010年代前半に、中国製の激安ハンディ無線機がブームになったことがあります。あれから10年以上経過した今、海外の無線マニアたちがQUANSHENGの「UV-K5」に注目し始めました。各種改造が発表されていますが、着目すべきはVHF帯エアーバンドの受信機能を搭載していること。それも2つのバンドでAMモードが設定できる点です。


エアーバンドが聞ける中華ハンディ機が3千円弱


UV-K5はエアーバンド受信がウリの一つ

その実力をチェックすべく、QUANSHENGの「UV-K5」を入手。実勢価格は2,700円です。さっそく、アイコムの人気のハンディ受信機「IC-R6」と聞き比べてみました。

感度・音質ともにさすがに一歩及ばないものの、遠方を飛行する航空機の弱い電波をしっかりと受信しており、エアーバンド受信機能がオマケではなく、“ウリ”の一つであることが分かったのです。

UV-K5シリーズはVHF帯エアーバンドの108.000~135.995MHzにAMモードが設定できるのが大きな魅力。AとBの両バンドで受信可能です。そして、注目すべきは、デュアルワッチ機能になります。


UV-K5のデュアルワッチ機能で待機受信

この機能は、2波同時受信機能のように入感した2波を同時に鳴らすことはできません。しかし、2つのバンドで受信待機をして、先に受信したバンドの音声を出力します。

ほぼ2波同時受信のように機能するのですが、受信バンドがAバンドからBバンドへ切り替わる場合(その逆も)、移行先のバンドへの切り替わりに3~4秒程度の時間を要します。つまり、受信の頭切れを起こすわけです。

デュアルワッチ機能は、Mボタン押下のメニューから「TDR」を選択。CHAN_AかCHAN_Bをセットします。欠点はあるものの、2波“待機”受信ができるのはUV-K5シリーズの魅力でしょう。

なお、広帯域で電波を発射できるUV-K5シリーズを無線局の免許なしで使用すると、不法無線局の開設となり電波法により処罰されます。ご注意ください。

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • 3千円以下で購入できる「UV-K5」の受信性能は?
    3千円以下で購入できる「UV-K5」の受信性能は?

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    最新AI技術を駆使した「モザイク除去」の到達点

    モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]