世界のラジオマニア注目「LC90」中華版と海外版
海外通販サイトで販売され、世界中のラジオマニアから注目を集めているCHAYONGの「LC90」。長波/中波/短波/FM波に対応したマルチバンドラジオと、インターネットラジオを融合させた、スマートラジオです。よく見ると各部の表示が異なっていて、中国の国内仕様と輸出用の海外仕様が存在するのです。
LC90には中華版と海外版が存在する
CHAYONGの「LC90」に近い製品は、FMステレオ/DAB/インターネットラジオに対応したSANGEANの「WFR-28」があるものの、発売が2012年と時代遅れになっています。
一方、LC90は2024年発売の最新機種。今風なデザインもさることながら、Bluetoothスピーカー機能や3G/4G網への接続機能といった、12年分の通信の進化が詰め込まれているのです。
メーカーのCHOYONGは、2013年に中国・深センで設立。Bluetoothヘッドホンや4G/5Gといった無線機器の開発を得意としており、「Harman Kardon」「JBL」など、国内外の第一線で活躍するオーディオブランドを手がけている…と、公式サイトに記されています。
LC90には中華版(中国国内版)と海外版(グローバル版)があるのですが、まず最初に入手したのはAliExpress(アリエクスプレス)で販売されている中華版でした。
LC90中華版はよりローカライズが強め
その後、Amazonで海外版を追加購入。両バージョンを比較してみると、時計やメニューといった単なる表示言語の違いだけではなく、ボタンの配置や受信機能まで大きな差があったのです。
ボタンやディスプレイの表示言語が異なるだけではなく、各ボタンの機能や配置も微妙に異なっている両機。外観上の違いにとどまらず、短波の受信周波数範囲やSSB対応の可否まで異なっています。
中華版はよりローカライズが強めな印象。情報に対する考え方の違いが浮き彫りになったカタチです。ラジオとしての感度や音質に差は感じられませんでしたが、両機の特性をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
なお、LC90は2024年6月4日にアメリカのFCC認証を取得したばかり。中華版と海外版のいずれも日本の技術基準適合証明は取得していません。実勢価格は中華版が30,500円、海外版は39,800円です。(文/手島伸英)
ラジオライフ編集部
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