PL-330はFMフィルターでノイズ低減した多機能機
2018年、新生アイワが小型BCLラジオの「AR-MD20」と「AR-MDS25」を発売。両機は中華ラジオのOEMではありました。そのOEM先だったのが「TECSUN」です。そのTECSUNが送り出した多機能コンパクトラジオが「PL-330」。FMフィルターでノイズを低減して高所受信向きの1台を詳しく見ていきましょう。
PL-330は薄型化と軽量化を両立した
「PL-330」は、アイワのBCLラジオのOEM先であるTECSUNが送り出した多機能コンパクトラジオです。リチウムイオン充電池「BL-5C」の採用で、薄型化と軽量化を両立しています。
AM波やラジオNIKKEIの感度と音声の潰れる様子は、小型ポータブルラジオの標準モデルといえるアイワの「AR-MD20」とウリふたつ。しかし、PL-330はフェージングと混信を減らすSSBモードと同期検波(SYNC)を搭載。本機能の活用で、AM波やラジオNIKKEIの音潰れを低減することが可能です。
FM波の感度は、AR-MD20にあと一歩及びません。その理由は、DSPラジオの弱点改善として、200MHz帯の無線電波による妨害を減らす強力なフィルターを内蔵しているからです。
PL-330にFM波受信用の強力フィルター
FM波受信用に強力なフィルターを内蔵したPL-330は、「ザー」という270MHz帯デジタル波の防災無線や消防無線、「ポー」という280MHz帯のデジタル同報無線(ポケベル波)によるFMバンドへのイメージ受信がほとんどありません。
ラジオ以外の電波に耐性を持つため、PL-330は高所での受信に向いています。操作感とイヤホン出力の音質は、AR-MD20とほぼ同じ。選局ダイヤルは回す速さを変えても、勝手にステップが変更されないように改良されています。
小型で多機能ゆえにボタンが小さく、背面にスタンドを装備しないことが難点です。サイズ/ 重さは139W×85H×26Dmm/230g。実勢価格は8,800円です。
ラジオライフ編集部
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