IC-R6を改造して“歯抜け”の受信周波数を拡大
2010年に発売されたアイコムの広帯域ハンディ受信機「IC-R6」は、周波数を打ち込む数字キーが無いテンキーレスモデル。少ないボタンで良好な操作性を実現しています。さらには、盗聴器の周波数を含めた全帯域でフラットな高感度も人気の秘密。ただし、周波数をフルカバーするには受信改造が必要なのです。
IC-R6は受信改造によってフルカバー
アイコムの「IC-R6」は感度が高いだけでなく、全域で安定しており、スキャン&サーチ速度は1990年代後半の固定型受信機を超えるハイスピード。ライバル機を寄せ付けない性能です。
ただし、IC-R6の受信周波数は0.1~1310MHzですが、フルカバーするには受信改造が必要です。工場出荷時の状態ではコードレスホンなど、帯域内に点在する無線電話の周波数が受信できません。
これは「Jマーク」と呼ばれるメーカー団体の自主規制によるものです。しかし、1990年代に規定されたので、廃止された新幹線公衆電話に含まれる鉄道無線の414.5000MHzも受信できなくなっています。
IC-R6改造ポイントはスピーカー左上
この“歯抜け”状態を解消するのがフルカバー改造です。IC-R6の受信改造の手順とポイントを見ていきましょう。まずは本体背面の電池カバーを外して、電池ケース内にある2本のネジを外します。
上面にツメがあるので下面側から背面カバーを開いてください。この時、電池カバーの留め具が外れます。改造のポイントはスピーカーの左上方です。
基板の左端にあるチップ部品をハンダごてで外します。組み立て後に「FUNC」「SQL」「BAND」の3つのボタンを押しながら電源オン。ディスプレイが全表示したら IC-R6の受信改造は終了です。
ラジオライフ編集部
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