違法ダウンロードがバレる確率と逮捕者にならない基礎知識

著作権法が改正され、違法ダウンロード刑罰化が施行されて早3年が経過。しかし、いまだに動画サイトやアップローダ上には、著作権のある作品が大量にアップされているのが実情です。ここでは、違法ダウンロード刑罰化された著作権法の解釈をおさらい。違法ダウンロードがバレる確率と逮捕者にならないための基礎知識を見ていきましょう。

違法ダウンロードは逮捕者になる刑事罰

違法ダウンロード刑罰化法案（2012年10月施行）により、著作権の侵害が疑われるファイルを故意に違法ダウンロードする行為は、逮捕者になるなどの刑事罰の対象となりました。とはいえ、すべての作品が違法ダウンロードの対象になるわけではありません。

まずは動画サイトでバラエティやアニメを視聴するのは違法ダウンロードでしょうか？　著作権のある作品でも視聴するだけなら、現行法では違法ダウンロードではなく合法。ドラマや映画も同様に違法ダウンロードではありません。

違法ダウンロード刑事罰化では、動画ファイルを保存することについて禁じていますが、YouTubeやFC2動画などの動画サイト上でストリーミング視聴することについては罰則化されていません。

違法ダウンロードがバレることで逮捕者

それでは、動画サイトにテレビ番組や映画をアップするのは違法ダウンロードでしょうか？　不特定多数に向けて有償著作物をアップロードしてダウンロードできる状態にするのは、当然違法です。

ファイル共有は違法ダウンロードと同様にアップロードも行われるため、逮捕者が多く出ています。刑罰としては、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金。違法ダウンロードにならない動画のアップロードで許されるのは、オリジナル作品のみです。

一般人がアップした動画をダウンロードするのは違法でしょうか？　アマチュアの人が作った動画でも、著作権はその制作者にあります。つまり、テレビ番組にしても、素人のビデオにしても、著作権者に無断でダウンロードすることは違法です。

また、各動画サイトごとにダウンロード規約が設けられている場合があります。違法ダウンロードがバレることで逮捕者にならないように、実行に移す前にチェックしておきましょう。

違法ダウンロードとFC2でバレることで逮捕者

ファイルを違法と知らずにダウンロードしてしまったらどうでしょうか？　違法ファイルだと知らずにダウンロードしてしまった場合は、原則的には罪に問われません。しかし、状況証拠から違法ダウンロードを「知っていたはず」と証明される可能性もあります。違法ダウンロードがバレることで逮捕者にならないためには、ファイルの見極めが重要になるわけです。

違法ファイルを海外の動画サイトからダウンロードするのは違法でしょうか？　どこの国のサイトであれ、日本国内でダウンロードするのは違法です。「サーバが海外にあるから合法」といった意見もありますが、FC2動画へのアップロードがバレることで逮捕者が出ているなど、違法ダウンロードにサーバや運営元は関係ないといえるでしょう。

YouTubeのAKBチャンネルなど公式に公開されている動画ダウンロードは違法でしょうか？　これは私的複製であれば合法です。YouTubeやニコニコ動画には、アーティストや著名人の公式チャンネルが開設されています。

これらの動画は私的複製の範囲であれば、規約の対象に当たりません。ただ、ダウンロードした動画ファイルをアップロードするのは当然、違法になります。

違法ダウンロードとキャッシュがバレる

ニコニコ生放送の公式生放送をダウンロードするの違法でしょうかか？　ニコ生の公式生放送であれば、YouTube公式チャンネルと同様、録画・保存しても違法にはならないとされています。とはいえ、ダウンロードした動画ファイルのアップロードは違法です。

動画を視聴するとキャッシュというデータがPCに保存（ダウンロード）されるもの。これも違法ダウンロードになるのでしょうか？　これは「一時的な保存」になるため、著作権上の複製に当たらないため、バレることがあっても違法ダウンロードになりません。

アイドルの写真やマンガをダウンロードするの違法でしょうか？　違法ダウンロードとは「録音・録画」の複製のことを指します。そのため、ネット上の著名人の画像だけでなく、意外にもマンガのダウンロードは合法といえるのです。とはいえ、違法ダウンロードがバレることで逮捕者にならないためには、著作権物である限り扱いには注意しなければなりません。

違法ダウンロードはバレる確率かなり高い

違法ダウンロードの範囲がわかったとして、違法ダウンロードはバレるものなのでしょうか。インターネットに接続する際には、パソコンやスマホなどの住所にあたる「IPアドレス」を利用します。

このIPアドレスから、一般人でも市区町村レベルの住所を特定することは可能。違法ダウンロードした場合には、IPアドレスから通信回線業者を特定。その通信記録から、違法ダウンロードした人がバレることで、警察は逮捕したりするわけです。

違法ファイルであれCD-ROMのデータであれ、違法ダウンロードはIPアドレスや通信記録からバレる確率はかなり高いでしょう。ストリーミングレコーダーなどのストリーミング動画の違法ダウンロードもバレる確率も大です。だからこそ、違法ダウンロードがバレることで逮捕者にならないための知識が必要なのです。

違法ダウンロードと違法コピーの関係

違法ダウンロードと合わせて気になるのが、違法コピーの問題でしょう。2012年の著作権法改正以来、ややダークなイメージが定着してしまったブルーレイやDVDのコピー。しかし、すべてのコピーが禁止されているわけではありません。

現在、違法なのはブルーレイ・DVDにかけられた「コピーガードを解除してコピーする行為」と「コピーガードを解除できるツールの配布」です。

従って、コピーガードのかかっていないブルーレイ・DVDをコピーすることは違法ではありません。コピーガードの解除機能が無いリッピングツールを配布することも問題なし。「コピーガードの解除」という部分が、重要なのです。

違法ダウンロードの逮捕者でなく著作権法

コピーガードが施されている主な映像コンテンツの例として、市販やレンタルのブルーレイ・DVDにはコピーガードがかかっています。また、レコーダーで録画したテレビ番組にも、コピーガードがかかっているのです。

具体的には、ブルーレイにはAACS、DVDにはCSSなどのコピー防止技術が施されています。パッケージの裏面に「複製不能」と記載されているので、ひと目で分かるでしょう。レコーダーで録画したテレビ番組は、CPRMによって孫コピーが禁止。また「ダビング10」や「コピーワンス」としてコピー回数が制限されています。

さらに「コピーガード解除ツールの配布」も禁止されており、違反した人が検挙・逮捕された例もあります。これは違法ダウンロードによる逮捕とは別の話。ただし、これは日本国内のサイトに関して適用されるのみ。海外のサイトでは、今もフツーに配布されているのが実情です。

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