山手線の踏切で唯一残っている場所の動画が今アツい
今年初め、東京都心の大動脈・JR山手線の踏切を廃止する工事を始めることが国から発表されました。このニュースを聞いて「山手線に踏切なんてあるの?」と思った人も多いでしょう。じつは、いまだに1か所だけ残る山手線の踏切は鉄道ファンの間で有名なスポット。そして、山手線の踏切の紹介動画も数多く公開されています。

山手線の踏切が設置されている理由
鉄道と道路の交差点に設置される踏切は、渋滞や鉄道事故の危険があることから、列車の運行本数が多い都市部ではその数は年々減っています。ところが、日本を代表する路線のひとつ、JR山手線には踏切がいまだ設置されている地点が1か所残っているのです。
現在、山手線の踏切は1か所だけ駒込駅~田端駅にあり、「第二中里踏切」という名称となっています。「第二」が名称に含まれていることからわかるように、かつては山手線の踏切に第一中里踏切も存在しましたが、昭和の時代に廃止され今に至っています。
山手線の踏切で第二中里踏切が残された理由は、はっきりとは公開されていません。しかし、現地の状況から廃止しにくい山手線の踏切であることもわかります。というのも、第二中里踏切のすぐ下には埼京線などが通過する山手貨物線があるため、山手線の下に道路を通過させることが難しいのです。
山手線の踏切は人気の撮影スポット
唯一の山手線の踏切ということもあり、第二中里踏切は鉄道ファンの撮影スポットとして有名で、ネット上では数多くの動画を見つけることができます。なかでも、鉄道YouTuber・鈴川絢子さんの「山手線ひとつだけの踏切 第二中里踏切にいってきた」は、唯一の山手線の踏切がわかりやすく紹介されています。
鉄道ファンに愛されてきた山手線の第二中里踏切ですが、じつは2017年から国土交通省により「改良すべき踏切道」に指定されており、国は鉄道を管理するJR東日本と道路を管理する東京都北区へ廃止の検討を求めていました。そして、2020年12月にJR東日本と北区は山手線の第二中里踏切の廃止で合意。2021年3月にそのための事業が認可されました。
山手線の第二中里踏切の廃止では、約150mほど東側に新たに立体交差の道路を建設し、その完成と同時に山手線の踏切が廃止される見通しです。実際の工事には10年程度かかると予想されるため、すぐに山手線の踏切が見られなくなるわけではありませんが、興味のある人は早く訪れたほうがよさそうです。

ラジオライフ編集部

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