水陸両用バギーが全国の消防に導入されている
「水陸両用バギー」は、狭い山岳地帯やガレキが堆積した水上でも消火・救助・搬送ができる、オールマイティーな小型消防車両。そんな水陸両用バギーがいま、全国の消防機関に急速に導入されています。小さな車体で荒地や水上を駆け回る水陸両用バギーを詳しく見ていきましょう。
水陸両用バギーは消防庁が開発
水陸両用バギーは東日本大震災を受け、総務省消防庁の消防研究センターが開発。カナダ・ODG社の「Argo(アーゴ)」をベースに、放水装置や瓦礫を乗り越えるための巻き込み装置を取り入れ、消防仕様に仕上げました。
水陸両用バギーは全長3.02m、全幅1.525m、全高1.17mで、総重量は641kg。総排気量は748ccとなっています。最高速度は陸上で31km/h、水上は6km/h。乗員数は陸上が6人で、水上が4人となっています。
8輪駆動だけあり、角度のある傾斜も難なく走破します。雪上用にキャタピラ装備にも対応。バーハンドルを採用しており、原付のような感覚で運転できるのも特徴です。
水陸両用バギーは船舶登録可能
水陸両用バギーは船舶登録が可能で、非常時でなくとも船として使用可能。タイヤの溝で水をかいて進む仕組みで、水上では約5~6km/hで航行します。
水陸両用バギーは全国の消防機関で急速に導入が進んでいます。2016年2月現在、宮城県塩釜消防や埼玉県埼玉東部消防組合など国内18消防に配備されています。
2015年9月の関東・東北豪雨では、有志と地域住民が協力。Argoを使い、茨城県境町で置き去りにされた牛80頭を救出しました。
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ラジオライフ編集部
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