セキュリティ第一人者が語るICカード犯罪事情
松村エンジニアリングCEOの松村氏は、2014年にフジテレビ『Mr.サンデー』番組内で、最新ハイテク偽札「スーパーS」を発見した人物。松村氏いわく「今日現在、マイナンバーカードの内部セキュリティは最強」とか。ICカードの偽造・変造の可能性を聞きました。
ICカードのデータにはスクランブル
日本では非接触式ICカードといえば20~40mm近づけないとデータが読めないという意識が強いですが、海外ではポケットに入れたまま改札を通過したりするのが普通。ICカードの情報は半径2m以内くらいにいる人なら読み取り可能です。
もちろん、ICカードのデータの元の方にはスクランブルがかかっています。これはマイナンバーカード、免許証、住基カードなど、NFC(近距離無線通信の規格)タイプはどれも同じです。
これをコピーするには、まずスクランブルがかかった部分を読み出すモニタリングプログラムが必要。また、読み出したデータをマッピングを元に書き込むプログラムも必要で、そのマッピングにもスクランブルがかかっています。
ICカードより磁気ストライプを狙う
しかし、中国ではこのICカードのコピーができる機械が開発されたという未確認の情報もあります。マッピングはカードそれぞれで違うのですが、それが分かってしまうとICカードのコピーがあっさりできて大変なことになるんですよ。
ただ、それなら盗んだデータ(カード情報などだけを盗む空き巣も増えている。流出データを使う場合もある)を使って、50年前の技術がそのままの磁気ストライプ型カードを作り、お金にした方が手っ取り早いはずです。
磁気ストライプのカードとICカードが併存している弊害ですね。だからこそ、マイナンバーのような本人確認制度が大事になってくるわけです。
■「ICカード」おすすめ記事
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ICカードの情報は半径2m以内なら読み取れる
ラジオライフ編集部
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