盗聴波を発見しても発信源と接触してはいけない
テレビのニュース番組で、時おり「盗聴」特集が組まれることがあります。その中で必ず放送されるのが、盗聴波発見のドキュメントです。盗聴発見業者が住宅街で八木アンテナをオーバーに振り回し、盗聴波の発信源を特定。そして盗聴器が仕掛けられている家に訪問し、室内に仕掛けられた盗聴器をまたたく間に探し出すというものです。
盗聴器を仕掛けた本人である可能性
テレビなどの盗聴特集では、最初は事態が把握できずに戸惑っていた住人が、最終的には盗聴発見業者へ感謝の言葉を話すシーンで締めくくられるというのがよくあるパターンです。
盗聴被害が、一般家庭に忍び寄っている実態がよく分かる内容ですが、たとえ善意であっても同じことを一般人が絶対にやってはいけません。テレビはスタッフが準備しているからこそできる演出になっているのです。
突然の訪問者に「お宅が盗聴されているようです」と言われたら、不審者として警察に通報されるかもしれません。一般家庭の場合、対応に出てきた人物が、盗聴器を仕掛けた本人である可能性も十分にありえます。
盗聴器を仕掛けた人間が近くにいる
何より、盗聴波は遠くまで飛ばないので、仕掛けた人間が近くで受信していることも忘れてはいけません。仕掛けた張本人との遭遇で、予期せぬトラブルに発展することもあるからです。
盗聴器が仕掛けられているということは、そこには何らかの問題が存在しているということ。相手のトラブルに巻き込まれないように、電波法の範囲内でひっそりと楽しむのが盗聴波探しの楽しみ方なのです。
発信源の特定が盗聴波探しのゴールです。聞こえてくる会話の内容を分析して、盗聴器が仕掛けられている理由を推理する探偵の気分を味わうくらいが正解でしょう。
ラジオライフ編集部
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