盗聴波探しで使うUHF帯のA/B/Cチャンネルとは?
街に出て盗聴波を探す際、必要になるのはクルマです。どこに仕掛けられているのか分からない盗聴波を探し出すためには路地を1本1本、そしてできるだけ広い範囲を動き回った方が受信のチャンスが広がります。ただし、盗聴波を探すときは、UHF帯の3つの周波数だけをスキャンするのがセオリーです。
クルマを使った盗聴波探しのメリデメ
車内は天候や季節に左右されない快適な移動受信室です。密閉空間なので受信機のスピーカーから受信音を聞くことができ、屋根に長いモービルアンテナを上げられるので、受信範囲が広くなります。また、クルマ自体が発電機なので、電源の心配も一切ありません。
そして何より、トラブルに巻き込まれた際に“鉄の箱”が守ってくれるという安心感は最大のメリットです。クルマは移動距離を稼ぐことと受信機材の充実、そして盗聴波探しに必須の安全な受信環境を提供してくれるツールなのです。
クルマを使った盗聴波探しは、広範囲に移動できるメリットがある分、ゆっくり動いたり、すぐに停車することが難しくなります。交通の流れに乗って探索していると、建物の間の路地から飛んで来た弱い盗聴波を、逃してしまう可能性が出てきます。
盗聴波はUHF帯の3つの周波数に絞る
これを防いで効果的に盗聴波を探し出すためには、398.605/399.455/399.030MHzという「UHF帯の3つの周波数」に絞ったスキャンが有効です。報告数が圧倒的に多い、399MHz帯のA/B/Cチャンネルだけをメモリーした方が、スキャンが1周する時間が圧倒的に短くなるからです。
3波だけスキャンするのであれば、盗聴波が受信できるエリアが狭くても、スキャンが1周する時間が速いため、盗聴波を受信できる可能性が飛躍的にアップします。
逆に、過去に報告があった盗聴波の周波数すべてをスキャンしては、1周するのに時間がかかってしまいます。信号が出ている盗聴波の周波数をスキャンしたときには受信エリアを離れてしまい、盗聴波の存在に気がつかないというわけです。
ラジオライフ編集部
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