防犯カメラ映像を流出させないセキュリティ対策
2025年11月、読売新聞とセキュリティ会社「トレンドマイクロ」の調査により、衝撃的な事実が明らかになりました。日本国内の防犯カメラ映像が、外部から直接見られる状態で約3000件も存在していることが判明したのです。回転ずし店の店内、保育園、医療機関、住宅、オフィスなどの映像が誰でもアクセスできる状態でした。
世界の監視カメラを収集「Insecam」
「Insecam」は、セキュリティが甘い監視カメラの映像を世界中から集めて公開しているロシアのサイトです。運営者が「セキュリティの危険性を啓発することが目的」として、覗き見できる状態の防犯カメラ映像を公開しています。
Insecamには、日本の防犯カメラだけで約400件以上も登録されており、アメリカに次いで世界第2位の数です。Insecamには絞り込みメニューが用意されていて「Most popular」は注目度の高い映像、「Manufacturers」はカメラメーカー別、「Cities」で都市別でも絞り込めます。
実際にInsecamのサイトを見てみると、喫茶店や工事現場、オフィス、駐車場など、さまざまな場所の映像がリアルタイムで公開されていました。パナソニック製のカメラが多く登録されているのも特徴です。
なぜ防犯カメラの映像が流出する？
防犯カメラ映像が流出する主な原因は、以下の3つです。1つめは「パスワードが初期設定のまま」。多くの防犯カメラは、購入時に「admin」「1234」「password」といった簡単なパスワードが設定されています。この初期パスワードを変更せずに使用していると、誰でもアクセスできる状態になります。
防犯カメラ映像流出の原因2つめは「パスワード認証が未設定」です。そもそもパスワード認証自体を設定していないカメラも多く見られました。これでは、玄関のドアに鍵をかけずに外出しているようなものです。
防犯カメラ映像流出の原因3つめは「映像の公開範囲を誤って設定」です。自分や家族だけが見られる設定にしたつもりが、誤って「誰でも見られる」設定になっているケースもあります。
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ラジオライフ編集部
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