航空祭で何かと役に立つ「基地内連絡波」とは？
航空祭ではエアーバンド以外の無線「基地内連絡波」が多く受信できます。これは業務無線の一種で、時と場合によってはエアーバンドよりも役に立つ情報が聞こえてくる無線です。航空祭で何かと役立つ基地内連絡波の周波数や使われ方について、詳しく見ていきましょう。基地内連絡波はエアーバンド以上に情報が豊富なのでした。
基地内連絡波の周波数にデジタル波
基地内連絡波の周波数は、アナログ波の157MHz帯と390MHz帯が有名で、主にデジタル波で運用される453MHz帯や200MHz帯、390MHz帯の未知のものなど、多様な周波数が使用されます。
453MHz帯は、航空自衛隊ではNXDN方式に近いデジタル波（無線機はアイコム）ですが、海上自衛隊ではFM波を使用する基地もあるのです。また、390MHz帯では、アメリカの業務無線で使用される、APCO25方式も確認されています。
陸上自衛隊は、部隊が訓練などで使用する40MHz帯を、駐屯地開放イベントの警備や運営に使用することがあり、海上自衛隊を中心に30MHz帯の連絡波も使っているのです。
基地内連絡波のデジタル波受信方法
デジタル簡易無線は防衛用として使用することは認められていないため、航空祭では使用されませんが、特定小電力無線は隊内の連絡に多く使われています。時には興味深い交信が聞こえてくることもあるので、無視できない存在です。
453MHz帯のデジタル波は、秘話がかかっていない交信の一部が受信可能。アイコムの「IC-R30」ではNXDN-VNモード、エーオーアールの「AR-DV10」はDCRモードに設定してください。
IC-R30は、電波の強さなどによって復調が不安定になる挙動をみせるので、エーオーアールのAR-DV10の方が受信しやすいイメージです。とはいえ、基地内連絡波の受信ターゲットは、アナログ波の157MHz帯と390MHz帯になります。
ラジオライフ編集部
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