航空祭の場内アナウンス前に情報をキャッチする
航空祭では、エアーバンド以上に豊富な情報が得られるのが「基地内連絡波」です。航空祭では業務無線の一種として、基地内連絡波が使用されます。主な周波数は、アナログ波の157MHz帯と390MHz帯のほか、デジタル波を中心に運用される453.12500~453.21875(6.25kHzステップ)などです。基地内連絡波を詳しく見ていきましょう。
外来機の運航支援などで基地内連絡波
基地内連絡波の本来の用途は、エプロンや誘導路などの飛行場地区を車両や人員が移動する場合の管制塔への許可(基本はVHF帯とUHF帯に1波ずつ)などです。
このほか、消防車両の連絡(VHF帯)、各門や外周の警備(主にVHF帯)、航空機整備員と飛行隊の連絡(主にUHF帯)と多岐にわたります。
航空祭では、通常時の用途に加えて、基地内の警備、来賓の受付や誘導、急病人の救護、花自動車(観客を乗せて地上展示機があるエプロン地区を周回するトレーラー)の運行、外来機の運航支援などで基地内連絡波を使用するため、受信できる頻度は各段に高くなります。
基地内連絡波で有用な情報をキャッチ
基地内連絡波で有用な情報が得られるのは、朝から夕方まで快晴で問題なく展示飛行ができるような時よりも、雲が低かったり小雨がパラつくような、展示飛行ができるかどうか微妙な天気の時です。
「展示飛行は第2方式で検討中。0730の気象隊からの状況で決心します。パイロットに伝達願います」こういった情報は、エアーバンドを受信しているだけでは得られません。
「新田原のF-15は飛ぶのかどうか、来賓から問い合わせを受けていますが、いかがか?」「ニュータのF-15はキャンセルで決定です」というように、場内アナウンスが行われる前の情報が聞こえてくることもあります。
ラジオライフ編集部
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