外来機の帰投時間がわかる航空祭の整備員の無線
基地内連絡波の本来の用途に、航空機整備員と飛行隊の連絡があります。航空祭では、外来機の運航支援などで基地内連絡波を使用するため、受信できる頻度は各段に高くなります。そして、外来機担当の整備員の無線がにぎやかになるのが、すべての展示飛行が終了したあと。どんなやり取りが聞こえるか見ていきましょう。
ブルーが当日に帰投することが分かる
すべての展示飛行が終了して外来機の帰投が始まると、外来機担当の整備員の無線がにぎやかになります。当日帰投する航空機についてのやり取りが聞こえてくるのです。
「入間のC-1が1400、厚木のP-3Cが1410、陸自の2機が1415という順番になってます」帰投する外来機のスケジュールを公表する航空祭はまずありません。基地内連絡波を聞いていると帰投する航空機の順番が分かることもあるのです。
「ブルーはできるだけ早く帰りたいって言ってますけど…」など、翌日の帰投が基本のブルーインパルスが、当日に帰投することが分かるのも基地内連絡波ならではです。
航空ファンと自衛官とのせめぎ合い
もう少し粘ってブルーインパルスの離陸を見たくなります。そんな思いとは裏腹に、エプロンでは開放エリアの縮小作業の指示が無線で出ます。
「列線からF-15前まで、展示エリア縮小作業開始されたい」と無線連絡。外来機の帰投を見たい航空ファンと、いわゆる追い出し作業を始める自衛官の間でのせめぎ合いが始まります。
航空祭での基地内連絡波は、早朝から夕方遅くまでにぎやかです。情報も豊富なので、エアーバンドの合間に聞くことで、受信三昧な航空祭になります。
ラジオライフ編集部
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