オービス=免停という常識がもう古くなった理由
オービスは時速30km以上(高速では時速40km)の速度違反の取り締まりに利用されてきました。一般道で時速30km以上、高速での時速40km以上の速度違反は赤キップ。違反点数は6点となり、前歴なしでも一発で30日間の免停です。このため、「オービス=免停」が常識でした。ところが、いまオービスでも免停でない事例が増加中です。

オービスは免停となる速度違反に利用
交通違反をした時に発行されるのが、「青キップ」(交通反則告知書)と「赤キップ」(告知票・免許証保管証)です。青キップは比較的軽微な違反、赤キップは重大な違反に対して公布されます。
赤キップの違反点数は6点。赤キップの交通違反をすると、前歴なしでも一発で30日間の免停となります。赤キップの交通違反はそれだけ重大な違反ということです。
その重大な違反の代表例が、時速30km以上(高速では時速40km)の速度違反です。それを取り締まるために利用されているのがオービス。「オービス=免停」といわれる所以です。
オービスが免停でない速度違反を検挙
しかし、最近はこの「オービス=免停」という事情が変わってきました。あおり運転や暴走事故の多発により可搬式オービスの導入が進み、オービスでも時速30km未満の軽微な違反(=青キップ相当)でも、検挙されるようになったのです。
実際、千葉県警による可搬式オービスの取り締まりを報じた記事では、可搬式オービスは抑止も目的としたもので、台数を増やしたことで摘発数も一気に増加。2021年は5,316人に、赤キップと青キップを交付したといいます。
しかも可搬式オービスの場合、予告看板を出さずに運用していることも少なくありません。これまで以上に、速度違反には留意する必要があるでしょう。(文/オフィステイクオー)
■オービストップ
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ラジオライフ編集部

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