可搬式オービスを最も導入している都道府県は?
ここ数年、ドライバーの脅威となっているのが「可搬式オービス」によるスピード違反の取り締まりです。生活道路から幹線道路まで、さまざまなタイプの道路で取り締まりが行える可搬式オービスは、稼働できる台数が取り締まりの遭遇率に影響します。もっとも可搬式オービスを多く導入している都道府県はどこなのでしょう。
可搬式オービスの配備台数に地域差
数十kg程度と軽量で、各地の道路に持ち運んで設置してスピード違反の取り締まりができる可搬式オービスの配備が、全国47都道府県で進められています。可搬式オービスの導入に慎重で、全国で唯一配備されていなかった新潟県警も2022年度予算で必要経費を要求するとの報道があり、近いうちに47都道府県すべてに揃うこととなります。
可搬式オービスは、導入当初は制限速度30km/hに設定された「ゾーン30」と呼ばれる生活道路を中心に運用するといわれていました。ところが、配備が進むにつれ幹線道路でも可搬式オービスによる取り締まりが目撃されるようになり、油断することができません。
とはいえ、可搬式オービスの配備台数には都道府県警による差があり、台数が多い都道府県ほど取り締まりに出会う確率が高まります。そこで、どの都道府県が一番多く可搬式オービスを所有しているのか調べてみました。
可搬式オービスが一番多い千葉県警
警察庁の「可搬式速度違反自動取締装置の整備状況(平成3年度末)」という文書を入手すると、2021年度末に一番多く可搬式オービスを持つ都道府県は千葉県警で10台。続くのが警視庁の9台、愛知県の8台でした。
もっとも警察関連予算が多そうな警視庁を抑え、千葉県警がトップなのは意外なところですが、これには理由があります。2021年6月に千葉県八街市内で飲酒運転のトラックが下校する小学生の列に突っ込み、5人を死亡させるという痛ましい事故があり、千葉県警が可搬式オービスを大量導入するきっかけとなったのです。
千葉県警が持つ可搬式オービスは、2020年度末には3台しかありませんでした。しかし、大事故を受けて2021年度中に一挙7台を追加するスピード配備。可搬式オービスを大量購入したからには、千葉県警の速度違反の取り締まり頻度も増えることは確実で、千葉県内を走るドライバーは速度超過に要注意といえるでしょう。
ラジオライフ編集部
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