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レーダー式オービスを製造したメーカー2社とは

アメリカ生まれのループコイル式「オービスⅢ」が東京航空計器によって日本に導入されたのが1976年頃。“和製オービス”であるドップラーレーダーによる測定方式はオービスⅢに遅れること約3年後に登場しました。それが松下通信工業と三菱電機が製造していた「レーダー式オービス」です。


レーダー式オービスを製造したメーカー2社とは


レーダー式オービスは10.525GHzで測定

10.525GHzのレーダー波を使って車速を測定する、いわゆる「レーダー式オービス」を製造していたのは松下通信工業(現・パナソニック モバイルコミュニケーションズ)と三菱電機の2社です。

三菱電機のレーダー式オービス最初期モデルは導入数も少なく、本体とレーダーアンテナが分離しているのが特徴でした。レーダーアンテナはL型の支柱で道路上に、本体は路肩に設置されました。

レーダーアンテナは2つ装備されていますが、測定できるのは1車線のみです。また、当時からオービスに対するイタズラが多かったようで、本体は檻で覆われていました。


レーダー式オービスは基本的に檻の中

本体とレーダーアンテナが一体型の三菱電機の「RS-701B」のオービスも、一般道の路肩などに配備される場合は基本的に檻に入れられていました。

また、丸型のレーダーアンテナが特徴の三菱電機の「RS-701C」は檻に入れられない代わりに、手の届かない高い位置に設置されていました。送信出力は50mW、速度測定範囲は20~199km/h、投射角は約35°です。

松下通信工業が製造したレーダー式オービスはVT1501系3種類のみで、アンテナはどの機種も共通でした。「無人速度違反取締装置」などの名称で製造され、ごく少数ですが東北地方に配備されています。

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ラジオライフ編集部

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