スピード違反でオービスで捕まるのはレアだった
スピード違反の取り締まりで「光った」「光らない」で話題になるのは、路上に設置されたカメラで違反車を自動撮影する「オービス」によるものです。ところが、警察が残したとある資料によると、オービスによる取り締まりはスピード違反全体のうちごくわずかで、取り締まり方法としてあまり効率がよいとはいえないのでした。
スピード違反の取り締まりは3種類
スピード違反の取り締まりは、大きく分けると無人式と有人式の2種類になります。このうち無人式は、高速道路や主要一般道に設置される「オービス」を利用し、自動車のスピードを自動で測定。スピード違反車のナンバープレートと運転手をカメラで撮影し、後日運転手を警察へ呼び出し取り締まります。
一方、有人式については白バイやパトカーがスピード違反車を後ろから同じ速度で追いかけ、そのスピードをもとに取り締まる「追尾式」、路上に設置した測定器でスピードを測定し、その場にいる警察官が取り締まる「定置式」の2種類です。
オービスによる無人式の取り締まりは、設置場所を覚えておけば避けることが可能なことから、その情報が話題になりやすいことは事実。しかし、じつはスピード違反取り締まり全体に占めるオービスの検挙数は、全体のなかでわずか数%程度しかないのです。
スピード違反でオービスは3%程度
警察庁は、交通違反に関する統計を毎年発表しています。しかし、スピード違反については速度別の取り締まり件数のみ公開され、各取り締まり方法がどれぐらい利用されているかに関しては公開をしていません。
ところが、ネット上ではとある会合向けに提出されたと思われる警察庁交通局の資料が残されており、2012年に行われた各取り締まり方法に関する割合が掲載されているのです。資料によると、スピード違反の取り締まり方法では定置式が一番多く53.6%で、次が追尾式の43.6%。オービスはわずか3.3%でしかありません。
この資料が作られたタイミングは、警察庁が可搬式の「新型オービス」の導入を検討していた時期にあたります。その後、埼玉県警・岐阜県警を手始めに新型オービスが続々と導入され、各取り締まりの割合は変わっているはずです。日ごろから制限速度を守って安全運転を心がけましょう。
ラジオライフ編集部
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