刑事ドラマ主人公に巡査部長や警部補が多い理由
刑事ドラマでは階級でなく、「係長」といった役職で呼ばれることが多いのですが、それぞれの登場人物には警察官としての階級も設定されています。例えば、昭和の刑事ドラマの名作『太陽にほえろ!』で石原裕次郎が演じた藤堂俊介は、警視庁七曲署の捜査一係長という役職で、階級は警部でした。
刑事ドラマで階級より下の役職の設定
警部ともなれば、本部で課長補佐か係長、警察署であれば次長や課長クラスが普通であり、七曲署勤務の藤堂が係長というのは、階級より下の役職というおかしな設定といえるでしょう。
平成の刑事ドラマになると、おかしな設定は少なくなり、警察官の役職と階級が実際と等しくなってきました。そのため、主人公クラスには、巡査部長や警部補が多く見られます。
これは警察官の約90%が警部補以下であり、警部以上は管理職になるため、現場に出ることは少ないからです。捜査現場で活躍する刑事を描くには、最高でも警部補という判断からでしょう。
刑事ドラマで階級が二階級特進の設定
また、時代が進むにつれて目を引くようになったのは女性警察官の活躍です。『あぶない刑事』(1986年)で木の実ナナが演じた松村優子は、警視正で横浜港警察署長。女性初の警察署長が警視庁に誕生したのは1994年なので、時代を先取りしていたことになります。
配属されたばかりの若い刑事は、巡査か巡査長が多いのですが、殉職した場合は二階級特進で警部補に昇任します。そのため、『太陽にほえろ!』で渡辺徹が演じたラガーや松田優作が演じたジーパンなど、勤務中に命を落として降板していく、若い刑事の最終階級は警部補です。
ただし、萩原健一が演じたマカロニは、勤務時間外に刺殺されたため、厳密には殉職とはならず最終階級は巡査のまま。逆に、ここだけは細かい設定のこだわりがあったようです。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- 「Rチャンネル」はログイン視聴で楽天ポイント - 2024年10月13日
- NHK受信料を滞納している世帯は100万件以上? - 2024年10月13日
- ETC休日割引を対象外路線でも適用させる裏ワザ - 2024年10月13日
- ABEMAの話題のアニメの全話無料はどこで探す? - 2024年10月12日
- 4KテレビにB-CASカード同梱されなくなった理由 - 2024年10月12日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
刑事ドラマの主役に巡査部長と警部補が多い理由
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]