高速道路の120km/h区間でオービスが光る速度
高速道路でスピード違反を取り締まる「オービス」は、一定以上の速度オーバーでないと作動しないといわれています。そうなると気になるのが、最高速度が120km/hにアップされている新東名などの区間。オービスは120km/hなどの最高速度に応じて、取り締まり速度は変わるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

オービスが120km/h区間で光る速度は?
2020年12月22日から、新東名高速の御殿場JCT~浜松いなさJCT間の最高速度が120km/hへと引き上げられました。この新東名の120km/h区間にもオービスが設置されています。そこで、オービスが新東名の120km/h区間で何km/hで光るか推測してみましょう。
新東名の120km/h区間にも設置されているオービスとは、走行する自動車のスピードを自動で測定、スピード違反車を発見した際にはカメラで自動で写真撮影して取り締まる「自動速度取締装置」のことです。
新東名の120キロ区間を含む現在稼働中のオービスは、デジタルカメラが使われているため撮影枚数に制限がありません。その気になれば設定次第で、スピード違反と無関係にすべての自動車を撮影することも可能になってしまいます。
このため、警察には業務で写真を撮影することについて制限がかけられています。警察が行う撮影に関しては「京都府学連事件」と呼ばれた事件で肖像権を巡る争いがありました。
120km/h区間では160km/h以上で光る
この判例を、オービスによる取り締まりに当てはめる場合、スピード違反車以外を撮影することは「その撮影が一般的に許容される限度をこえない」という点も問題になります。
実際、オービスに直接関係する判例では「設置場所にもよるが、制限速度を多少超えた程度にセットして写真撮影することは相当ではないものと言わなければならない」となっています。
このため、警察が新東名の120km/h区間にも設置されたオービスで取り締まるスピード違反は、略式を含む裁判が必要な赤キップに該当する違反に限られるといわれています。赤キップのスピード違反は、高速道路は40km/h以上が該当します。
すなわち、120km/h区間でオービスが光る速度を推測すると、超過40km/h以上と考えられるというわけ。とはいえ、オービスが新東名の120km/h区間で160km/h以上で光る…というのはあくまでも仮定の話。交通ルールを守って安全運転を心がけましょう。

ラジオライフ編集部

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