カーナビでNHK受信料が必要になるケースとは？
NHK受信料は放送法上、テレビを受信できる設備を所有している人であれば必ず支払う必要があるという規定です。ここで気になるのがテレビが視聴できるカーナビのNHK受信料。最近はワンセグよりも高画質なフルセグ対応カーナビが増えています。はたして、カーナビは画質の悪いワンセグならNHK受信料は不要になるのでしょうか。
カーナビでNHK受信料が必要なケース
カーナビのテレビ受信について、NHKを相手に「受信契約を結ぶ義務がないことを確認する」という民事訴訟が過去にありました。このケースで東京地裁が出した判断は、NHK受信契約を結ぶ義務があるというものです。
つまり、現状ではカーナビのテレビだけ持っていてもNHK受信料の支払いが必要となるのです。ただし一般家庭の場合、住んでいる世帯がNHK受信契約を結んでいれば、カーナビのテレビも「同一世帯内」という扱いになり、追加でNHK受信料を払う必要はありません。
NHK受信料が問題になるのは、自宅にテレビを所有せずカーナビだけテレビが受信できるケースです。一方、NHK受信料が必要なカーナビのテレビ機能には、ワンセグ・フルセグの2種類あります。
カーナビのNHK受信料に割安設定なし
フルセグは一般的な地デジと同じ方式で、地デジ放送用1チャンネルを区切る13セグメントのうち12セグメントを使用する方式。ワンセグは残りの1セグメントを使用しています。ワンセグは、周波数帯を絞って情報量を減らすことで受信時の消費電力を抑えるために用意された方式です。
しかし、NHK受信料にはBS放送を含む「衛星契約」と地デジのみの「地上契約」の2種類しかありません。カーナビがワンセグで情報量が少ないからといって、割安なNHK受信料が設定されてはいないのです。
ちなみに、NHK受信料は10月1日から1割ほど値下げされます。値下げ後のNHK受信料は衛星契約が月額1950円、地上契約が月額1,100円です。基本は2か月払いですが、6か月もしくは12か月の前払いを選ぶと少しだけ割安になります。
ラジオライフ編集部
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