CANインベーダーはバンパーから内部にアクセス
クルマ盗難でガラスを割ったりピッキングするのは過去の話。クルマ盗難の手口もアナログからデジタルへ進化しています。そして、トヨタ系をターゲットとした新たな盗難手口で台頭しているのが「CANインベーダー」。超高級車のLXなら、5台に1台はCANインベーダーの盗難被害に遭うほど猛威を奮っているのです。
CANインベーダーは5分以内で完了する
2024年の車両の盗難シーンにおいて、最も暗躍していると思われるのが「CANインベーダー」です。モバイルバッテリー型の機器から伸びたコードを、バンパー内に挿入して有線接続します。
そして、車載ECUとCANシステムに強制アクセスし、エンジンを始動させてしまうものです。慣れた人だとCANインベーダーにかかる作業時間は5分以内で完了するといわれます。
このため、防犯カメラやアラームなどで異常を感知しても、現場を押さえるのは困難となっています。実際に、CANインベーダーによるクルマ盗難の現場を見ていきましょう。
CANインベーダーはバンパーで作業
CANインベーダーによるクルマ盗難を捉えた防犯カメラの映像には、バンパー付近で作業する男の姿が…。スマホにエンジン始動の通知が届いたものの、外を確認した時にはもぬけの殻でした。
市場価格900万円のトヨタ・アルファードが一瞬にしてCANインベーダーにヤラれたというわけです。CAN(Controller Area Network)とは、トヨタ車が用いている通信システムの名称です。
一方、防犯カメラ3台、ハンドルロック2基で鉄壁のはずだったトヨタ・ランドクルーザーの場合。犯人グループはCANインベーダーで不正アクセスに成功した後、ハンドルロックを切断して持ち去ってしまったといいます。
ラジオライフ編集部
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