コードレスホンのアナログとデジタルの違いは?
コードレスホンは、壁から出ている電話端子に有線接続する電話機本体の「親機」と、配線が無く自由に持ち運べる受話器の「子機」で構成され、その間を電波で結んでいます。この電波の変調方式によって、コードレスホンは2つのタイプに分けられます。アナログコードレスホンとデジタルコードレスホンです。詳しく見ていきましょう。

コードレスホンのアナログは380MHz帯
最もポピュラーなタイプは、1987年に製造販売が自由化された「アナログコードレスホン」(小電力コードレスホン)で、親機側は380MHz帯、子機側は254MHz帯のFMモードを使用するタイプです。
送信出力は10mW、アンテナは本体一体型にするなど、法律で定められた規格で作られている無線局なので、ユーザーは買ったその日から無線関連の手続き不要で使えます。
コードレスホンの10mWという送信出力は、420MHz帯の特定小電力トランシーバと同じです。使用周波数も比較的近いので、電波の到達範囲も似ており、コードレスホンの電波は思っている以上に遠くまで飛んでいます。
コードレスホンの電波は500m以上も
コードレスホンの電波は、木造住宅であれば親機から半径100~200mは飛んで行き、マンション上層階の窓際に親機が置かれているような場合は、500m以上も離れた場所まで電波が届くこともあります。
もう一つは、1.9GHz帯や2.4GHz帯のデジタル波(いくつかの規格が存在)を使った「デジタルコードレスホン」。こちらは2000年頃から出荷台数が増え、2008年頃にアナログコードレスホンの出荷台数を追い越しました。
現在、家電量販店などで販売されているのは大半がデジタルコードレスホンです。デジタル波は受信できないため、通話内容が受信できるのはアナログコードレスホンになります。(文/大伴俊夫)
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ラジオライフ編集部
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