コードレスホンに搭載された2つの盗聴対策は?
1990年代にコードレスホン受信をきっかけに、一般人をも巻き込んだ受信ブームが起こりました。コードレスホンは、携帯電話が普及する以前の1990年代前半、家庭や店舗などに広く普及した固定電話。受話器と電話機本体の間を電波でつないだコードのない電話機です。当時のコードレスホンに搭載された盗聴対策を見ていきましょう。

コードレスホンの通話チャンネル変更
コードレスホンは、通話時はその時点で空いているチャンネルを自動的に選択するMCA方式を採用。指定された通話チャンネルで親機と子機がつながって会話が始まると、電話が終わるまでチャンネルが変わることはありません。
例外は、1990年頃に発売された一部のコードレスホンで“盗聴対策”として30秒おきに通話チャンネルが変わる製品です。しかし、この盗聴対策は普及には至りませんでした。
通話中にチャンネルが変わっても、コードレスホンのチャンネル数は89チャンネル。移動した瞬間にサーチをかければ、すぐに続きを聞くことができるので、傍受対策にはならなかったのでしょう。
コードレスホンに音声反転式秘話装置
もう一つの“盗聴対策”として、1980年代のアナログ警察無線で「10番A」と呼ばれ、一部で使われていた「音声反転式の秘話装置」を装備している機種があります。
この通話を受信すると聞こえてくるのがモガモガ音。会話をしている抑揚は伝わってくるのですが、何をしゃべっているかは分かりません。こちらは広く普及したこともあり、現在でも秘話機能を使った通話を受信することがあります。
この音声反転式秘話機能は、警察無線の時代に突破されており、受信機のスクランブル解除モードや、1980~1990年代に市販されていた秘話解読装置を接続すれば、普通の音声に戻すことが可能。秘話解読機能を搭載した受信機もあります。こちらも傍受対策としては完全ではありません。(文/大伴俊夫)

ラジオライフ編集部

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