タクシー用語「落下物に注意」ネズミ捕りの意味
タクシー業界には、無線で使われる隠語や乗務員同士で会話するときに出てくる専門用語などがいろいろ存在します。タクシーに乗車したときに無線で、何やら暗号めいた単語が流れてくるのを聞いた人も多いでしょう。そこで、知っていると役に立つかもしれないタクシーの業界用語をまとめて紹介しましょう。
不審者を乗せたときのタクシー用語
道路をひたすら走行しているタクシーは、警察の取り締まりとも無縁ではありません。タクシー用語で「工事中」とは、警察が取り締まり中という意味です。本物の道路工事は「本工事(ほんこうじ)」といいます。
「落下物に注意」は、速度違反のネズミ捕りが実施されているときに注意を促すための合図として使用。スピード違反の取り締まりは「水溜り」というタクシー用語で呼ばれることもあります。
「カバンの忘れ物」は、不審者を乗せたときに用いる合言葉。「大事な忘れ物」になると、事件に関した人物などを指します。「キャブ不良」は、タクシー強盗やトラブルのことです。
タクシー用語で「ネギ」は苦情のこと。京都の九条(苦情)ネギの語呂から来ています。「ゴミ掃除」は近距離客にしか巡り合わないこと。「新婚さん」は、ワンメーターしか乗らない短距離客のことを意味します。
タクシー用語「アヒル」は売上2万円
一方で「お化け」は長距離利用の客のこと。滅多に遭遇することがないことから来ているとか。「荷崩れ」は最初に言った目的地よりも手前で、客が下車してしまうことを意味するタクシー用語です。
「かまきり」は駅の乗り場で先頭車両を追い越して、客を乗せる行為。「神立ち」は多くの人がタクシーの順番待ちをしている状態のことです。
さらに「揚高」は売上で、「アヒル」は1日の揚高が2万円台で上がることの意味。「いらっしゃい」はチップのことです。「ケツわれ」は体調不良などによって、営業所に戻って来ることを意味します。
このほか「エントツ」はタクシーメーターを正しく操作しないで、料金をドライバーが着服する不正行為のこと。「ゲンコツ」は遠方からの帰り道に、営業区域外の客を乗せてメーター操作をごまかして売り上げを着服することです。
ラジオライフ編集部
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