AR-DV10はマイナーチェンジで感度が大幅アップ
エアーバンドはアナログ波を継続していますが、他の乗り物無線や業務無線の多くが、各種の方式でデジタル化しています。そんなデジタル波の受信に対応しているのが、エーオーアールの「AR-DV10」です。復調できるデジタル波は限られるものの、ファームアップを重ねて、常に先頭を走っています。
AR-DV10はエアーバンドでも実力発揮
デジタル受信の性能が、AR-DV10の評価基準になってしまいますが、エアーバンドの受信でもかなりの実力を発揮します。AR-DV10は、2022年初頭にマイナーチェンジを施されました。
旧バージョンはUHF帯エアーバンドの感度にムラがあり、295~320MHzの感度が実用に達していなかったのです。新バージョンではこの点が改善されました。
225~320MHzの広帯域で底上げされて、かなりの高感度に進化。航空自衛隊のTWR波が聞けるようになったのです。その代償として、旧バージョンでは良好だった330~370MHzの感度が悪化しています。
AR-DV10は専用アンテナ交換はマスト
とはいえ、AR-DV10はほとんどが実用レベルの感度に達しているので、問題のないレベルです。同時にVHF帯エアーバンドも全域で1.5dBμほどアップしており、高い感度を得ています。
AR-DV10本体は進化しても、付属アンテナとエアーバンドの相性の悪さはそのまま。BNC接栓ですが、エアーバンド専用アンテナへの交換はマストです。録音機能は、本体で見られる情報は限られますが、データをPCで開くことで受信した周波数の情報などが見られます。
AR-DV10の実勢価格は126,800円と、大台の10万円を超えていますが、最先端のデジタル受信と今後の拡大の可能性、そしてエアーバンド受信の両立ができるハンディ機です。
ラジオライフ編集部
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