IC-R15の受信改造でフルカバーするポイント判明
2023年末に発売されたアイコムの「IC-R15」は、エアーバンドをメインとするハンディ受信機ですが、そのポテンシャルはエアーバンドだけでは収まりません。従来機のクオリティに加え、新たなコンセプトをまとった“最後のアナログハンディ機”であるIC-R15の受信改造の方法が判明したので紹介しましょう。
IC-R15の受信改造で連続サーチできる
アマチュア無線機メーカーの団体・JAIAの自主規制により、「IC-R15」は無線電話の周波数帯が受信できない「Jマーク」付きの“歯抜け”仕様になっています。これを受信可能にして、フルカバー化するのが受信周波数の拡大改造です。
IC-R15の受信改造後の受信周波数はA/Bバンドが108~500.000MHz、ラジオバンドが76.0~108.0MHz。UHF帯エアーバンドの割当て帯域、225~400MHzを連続サーチできるようになるわけです。
IC-R15の受信改造の方法は、まずバッテリーパックを外して、背面にあるネジ6本を外します。なお、イヤホンカバーを留めているネジは外さなくてOKです。
IC-R15の受信改造はチップを取り除く
IC-R15の受信改造でカバーを開く際は、スピーカーコードがあるためSQLボタン側から開くのがポイント。この時、バッテリーパックのロックレバーが脱落するので注意してください。
改造ポイントはキーボードの接点がある基板上です。向かって左下側にある、2つのチップに注目。上側のチップをハンダごてで取り除きます。組み立て後、決定ボタンとSQLボタンを押しながら電源オンで改造は終了です。
なお、受信周波数の拡大改造を施すとメーカー保証外になり、IPX7の防水性能が損なわれる可能性があります。IC-R15の受信改造は自己責任にて行ってください。
ラジオライフ編集部
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